チャンピオンズリーグで勢いのあるシャフタールを僅差で破ってベスト8進出、さらにいまサッカーのクラブチームで世界最強かもしれないバルサにまで勝ってしまってベスト4進出を果たした、セリエA、ディ・フランチェスコ監督のASローマ。
先日のボローニャ戦は、肝心のナインゴランが負傷退場でちゃんと観れませんでしたが、どんな戦術なのか気になるので色々調べてみてみました。
しかし出てきたのは「ジェコからエルシャーラウィへの落とし」とか「ナインゴランが前め」とか、すごく具体的なことだけで全体的な話が出てこない。
なので、自分なりに他の試合も観てみて、ゲームプランで再現してみました。
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ディ・フランチェスコ監督
なんか聞いたことあるなぁと思ってたら、イタリア代表にもいたことがある方のようで、主に中堅クラブで活躍した選手でしたが、3年間だけローマに在籍したこともあるようです。
ディ・フランチェスコはサッカー選手としてのキャリアをトスカーナ州で始め、 エンポリとルッケーゼでプレイし、1995年にピアチェンツァに加入するとレギュラーとしてチームのトップリーグ昇格に貢献した。1997年にASローマと契約を結び、2000-01シーズンにはセリエAの優勝を経験し、ローマに所属していた1998年から2000年にはイタリア代表にも招集され、12キャップを記録した。リーグ優勝を経験した後に20億イタリア・リラでピアチェンツァに復帰し、その後はアンコーナとペルージャでプレイをした。
~ Wikipedia より抜粋 ~
監督としては、セリエBにいたサッスオーロをセリエAに昇格させた話は有名、で今はその功績を認められ、また過去に所属していた縁故もあってかローマの監督に就任されてます。
ディ・フランチェスコ監督の戦術
フォーメーションは常に4-3-3で、下のフォメはボローニャ戦のスタメン+トップをジェコに変えてます。
戦術的にはナインゴランがちょっと前めでどんどんバイタルに走り込んでいくのが特徴的、あとは隙あらばウイングがドリブルで仕掛けてゴール、あるいはジェコへのクロスを狙う感じでした。
ポスト役のジェコがうまくスペースを作って、そこへ飛び込んでくるウインガーや2列目(主にナインゴラン)へパスも狙いつつゴールも狙う。
デ・ロッシは後方から舵取りをして、ストロートマンは縦横無尽に的確なポジションを取って繋ぎ役、サイドバックはほぼクロスのみだけど、攻撃時は相手陣内の深い位置まで上がって、デ・ロッシがディフェンスライン近くで待ち構える形。
センターバックは身体能力の塊みたいなファシオとマノラスで、守備専門という感じで、アリソンはあまり前には出ずに冷静にセーブし続けるキーパーみたいでした。
ポジションごとのプレースタイル
この戦術の場合、個々の選手のプレースタイルも重要になってくるんですが、フォワードから順にプレースタイルをあてはめていくと、下記のような感じにするとうまく機能しそうです。
CF | ポストプレイヤー |
LWG | ウイングストライカー |
RWG | ウイングストライカー |
LCH | ボックストゥボックス |
RCH | ボックストゥボックス(ハードプレス) |
DMF | アンカー |
LSB | 攻撃的サイドバック |
RSB | なし |
LCB | なし |
RCB | なし |
GK | なし |
特にDMFの「アンカー」は必須で、LSBの「攻撃的サイドバック」、あとRSBは「プレースタイルなし」で守備的なところもチームの特徴かなぁと思います。
試合によってはRSBにブルーノ・ぺリス(攻撃的サイドバック)が入って逆サイドにファン・ジェズス(プレースタイルなしのCBの選手)が入っていたり、3バックのこともあるので、相手によって使い分けるのが正解みたいです。
あと両ウイングの選手はコンセプトアレンジに「偽ウイング」を入れておけば、ウイングストライカーと似たような動きをしてくれるので、ウイングストライカーじゃなくても良いです。
エキシビションで実際のローマのメンバーを見ると、LWGのペロッティは「2列目からの飛び出し」だったり、RCHのストロートマンは「ハードプレス」だったりします。
ウイイレ2018での戦術
ウイイレ2018のディ・フランチェスコ監督(サント・コンティーニ)のオフェンシブ戦術だけキャプチャすると、こんな感じ。
カウンターを狙う時ももちろんあるけど、基本はポゼッションでサイドからの攻撃主体、サポート距離長めでパス能力が高い選手を配置した方が良さげです。
リトリートでライン4は強さと高さが要求されそう、コンパクトネスも低め設定でスピードもある程度になるので、難しい戦術と言えそうですね。
コンセプトアレンジを考えてみる
オフェンスの方は、両ウィングが果敢に切れ込むので「偽ウイング」と、あとは適宜追加という感じでしょうか。
あ、ジェコさんが点取るためにうまいこと走り込んでもおうと思ったら、「クロスポジショニング」は必須ですかね。。
プレースタイルが「ウイングストライカー」の2人をウイングに置くとしたら「偽ウイング」はいらなくなるので、他の選択肢も選ぶことができると思います。
またサイドバックが両方「攻撃的サイドバック」しかいなくて、上がってきては困るような場合は片方のサイドバックに「ディフェンシブ」を設定しておくとディフェンスラインに残ったままになります。
ただそれで1つオフェンシブのコンセプトアレンジを使ってしまうので、やはりプレースタイルとの組み合わせは考慮しておく必要があるみたいです。
ディフェンスはリトリートだけど、それでも裏を狙ってくる人たちはたくさんいるということで、僕はさらに「スルーパス警戒」を入れたり入れなかったりしてます。
RCHにストロートマンぽい賢そうな選手、LCHにナインゴランみたいな攻守に全てを兼ね備えてミドルも打てる感じの選手を配置していったら、ローマっぽいチームができると思います。
エキシビションでポジション調整してみる
myClubだとローマ縛りとかでもない限り、それっぽい選手でスカッドを組むことになってしまいますが、エキシビションやオンディビでローマを選んでポジション調整すると、こんなイメージじゃないかと思います。
ナインゴランはやっぱりCMFにはしつつも、ちょっとハーフウェーラインよりは前めに置きたいですね。。
実際にmyClubの試合で試してみる
監督も違えばメンバーも違いますが、うちのmyClubにいるメンバーで「戦術ナインゴラン」をイメージしてスカッドを作ってみました。
試合後のグラので、クリバリのアイコンに変なマークがついてますが、、その件は後ほど^^;
そもそもフォーメーション自体違うけど、「偽ウイング」はサイドハーフでも有効っぽいので、ゲームプランでちょっと上げ気味にゴメスとマネを配置してます。
トップはジェコがたまたまいたので本人にして、トップ下のCMFにナビ・ケイタ、フィジカルちょっと弱いけど速いナビ・ケイタ。
ペロッティ役ににアレハンドロ・ゴメスでエルシャーラウィ役がサディオ・マネっていう攻撃陣、、細かいことは言わない約束でお願いします^^;
ストロートマン役にそれっぽいゴンサロ・カストロ(ハードプレスじゃないけど)、ビルドアップ役はデ・ロッシとはタイプが違いますが、ビルドアップの選手この人しかいなかったんでミランのルーカス・ビリアさんに出てもらいました。
ディフェンスはコラロフっぽいクロスを上げられるリカルド・ロドリゲス、フロレンツィ役になんとなくアスピリクエタ、ファシオ役にクリバリと、マノラス役にスピードと高さのある吉田麻也。。
キーパーは、攻撃的でなければ誰でもいいやってことでみんな大好きドンナルンマにしました。
色々言いたくなる気持ちはよくわかっておりますm(_ _)m
それでは試合開始、と思ったら1分も経たないうちにクリバリが一発レッドっていう出オチ。。orz
いきなり戦術がガタ崩れですが、実際に試合を観ていてストロートマンの役割がよくわからなかったので、ストロートマン役のカストロを下げて、不調だけど高さはあるCBのズマ君に出てもらいました。
そしたら相手は明らかに前がかりになって、願ったり叶ったりの先制点、決めたのはボローニャ戦でも点を決めたジェコ。
サイドバックの上がりっていうのに最初は拘ってましたが、もういいやってなってゴメスからのジェコ、ゴール前で完全にフリーになってました。
戦術ナインゴランならぬ戦術ナビ・ケイタですが、1試合で3回ぐらい高い位置でボール奪取に成功して、こちらも作戦通り、ミドルがなかったのがちょっと心残り。
リカルド・ロドリゲスがエリア内まで切れ込んでゴメスにクロス、リアルでは切れ込まないけど、うまいこと足元に低いクロスが入って2点目をゲット。
こうなったらあとは守るだけということで、ボザン監督のディフェンシブ戦術のリトリートでライン低めに変更して、攻守レベルをMAXまで守備的にする。
元々4-2-3-1なので、4-2-2-1の形になって十分守備的な布陣で最後護り切ることができました。
相手はレートが僕よりちょっと上の方で、次クリバリが出れないのはちょっと痛いけど、とりあえず勝ててよかった^^
いまの戦術にマンネリを感じてる方、なかなかうまくいってない方などいたら、気分転換にぜひ!