レアルの戦術をわかりやすくシンプルに説明した資料っていうのは、あんまりないと思います。
だからしょうがないから、その限られた情報と、あとは試合を観ながら、コンセプトアレンジで再現してみようと、ちょうどクラシコがあったんで見てウイイレ2018で真似してみようと試みました。
監督はベルナール・グリニョンことジネディーヌ・ジダン監督、あくまでザックリ分析ですが^^;
レアルの戦術の資料がない理由も、なんとなくわかりました。
ジネディーヌ・ジダン監督の戦術
カウンターショートで流動的、ラインの高さはちょっと高め、コンパクトネスもちょっと高め、フォーメーションも4-4-2といたってオーソドックス、強さの秘訣はたぶんこれだけではないはず。。
監督 | ジネディーヌ・ジダン(ベルナール・グリニョン) |
国籍・地域 | フランス |
在籍クラブ | レアルマドリー(MDホワイト) |
リーダーシップ | 90 |
適応力 | 84 |
マネージメント能力 | 630 |
フォーメーション | 4-2-2-2 |
可変フォーメーション | - |
攻撃タイプ | カウンター |
ビルドアップ | ショートパス |
攻撃エリア | サイド |
ポジショニング | 流動的 |
サポート距離 | 4 |
守備タイプ | フォアチェック |
追い込みエリア | サイド |
プレッシング | アグレッシブ |
ディフェンスラインの高さ | 6 |
コンパクトネス | 6 |
守備コンセプトアレンジ
試合を見てみたら、レアルの守備のコンセプトアレンジはすごいシンプルでいいんじゃないかと思いました。
4-4-2の2トップ(ロナウドとベンゼマ)に「カウンターターゲット」、守備をしない代わりに絶好機には相手のディフェンダーが誰かに関わらず高い確率で点を取る。
バルサ戦のクラシコでも、マイボールになった瞬間から走り出して、サイドに開いてクロスからベンゼマのヘッド、ロナウドがスライディングしてゴール、というのは、まさしくジダン監督の狙い通りの得点だと思います。
- ディフェンス1:カウンターターゲット(RCF)
- ディフェンス2:カウンターターゲット(LCF)
攻撃コンセプトアレンジ
レアルはサイドに開いてクロス攻撃がメインなので、オフェンス1は「クロスポジショニング」を選びます。
マルセロはプレースタイルが「攻撃的サイドバック」なので自動的に上がりますが、右サイドバックのナチョは守備に専念、それをウイイレ2018でやろうと思ったら、ナチョに「ディフェンシブ」を設定するかセンターバックにするぐらいなんですが。
今回はフォーメーションそのままに「ディフェンシブ」を設定します、たまにワンツーとか手動で上げるくらいにするのがちょうど良いです。
- オフェンス1:クロスポジショニング
- オフェンス2:ディフェンシブ(RSB or LSB)
各ポジションの特徴
2CF(ロナウドとベンゼマ)は、トータルで強いフォワードを置いて攻撃に専念してもらいます。
LSH(ベイル)には、スピードとクロス精度が求められ、どちらかというと決定力はあった方がいいなぐらいな感じかなという感じで、RSH(モドリッチ)にはパスでもドリブルでもボールをロストしない技術が必要、あとゴールに絡めたらラッキーっていう感じかなと。
ダブルボランチ(懐かしい響き、、)には、プレースタイルがビルドアップの選手(クロース)とアンカーの選手(カゼミロ)を置きまして、ビルドアップにも総合力が求められ、アンカーは守備能力が必要になる。
LSBにも総合力が求められる攻撃的サイドバックな選手(マルセロ)で、RSBは守備能力の高い選手(ナチョ)を置きます。
左サイドからベイルとマルセロの連携でサイド攻撃をするのは重要なポイントで、左にウインガーを置いて右サイドバックが攻め上がるのはレアル戦術とはちょっと違うと思う、そういう日もあるのかもしれないけど。
CBとキーパーも強いやつをお願いします(とにかく全部強いやつ、、)^^;
すみません、動画お借りしました^^;
対人戦で使ってみた感じ
実際に試合で試してみようと意気込んでマッチングかけてみたら、レート800超えのお強い方とマッチングしてしまって「ヤバい」と思いましたが、まぁバイエルンみたいなもんかと思ってやってみたところ、2対4になってさらに2点取り返せて4対4のドローになりました。
普段はそんなに得点取りまくりな試合はやってないけど点が取れたし、守備も慣れればもうちょっと防げると思うので、もしかしたら強い戦術なのかなという可能性は感じました。
レアルの戦術が特に世間で取りざたされないのは内容がすごくシンプルだからで、ロナウドとベンゼマを残して8人+キーパーでボールを奪う、マルセロは守備の選手だけど遅攻の時中心になる、という事ぐらいじゃないかなと思います、ホントにザックリと言えばの話ですが。
以前にベニテス監督のときうまくいってなかったのは、前に残るのがBBCで3枚残って失点が多すぎたということが原因みたい。
そこをジダン監督のカリスマ性で、ベイルが「まぁ監督がそこまで言うならしょうがないか」と我慢してハーフに下がって守備もして、カルバハルも「ナチョの方がディフェンスうまいししょうがないか、監督も言ってるし」ってことでサブに甘んじる。
もちろん、このコンセプトアレンジ的な部分以外にも、オフェンスの約束事がたくさんあったり、守備時のプレスのかけ方とか、そっちの方の戦術が単純に語れないくらい緻密に組み込まれていると感じました。
UCL決勝は5月27日3時45分から、また夜中なんでバッチリ録画して、次の日は耳塞いで出社なこと必至な月末になること間違いなしです^^;