サッカーゲーム『eFootball2025』を立ち上げた瞬間に流れる、どこか高揚感のある音楽。
それが、クリスタルファイターズの「Manifest」だ。
何気なく耳にしたこの曲が、プレイ中のテンションを少しずつ引き上げてくれる。
今回はこの楽曲とバンドの魅力、そしてゲームサウンドとしての効果について、自然体で綴ってみたい。
1.ルーツとビートが融合したバンド
クリスタルファイターズは、ロンドン発のバンドながら、スペインのバスク地方の伝統音楽を取り入れた、独特な音作りをしている。
彼らの音楽は、エレクトロとフォーク、さらにパンクのような熱量もあって、いわば“混ざっているけど芯がある”という印象を受ける。
「Manifest」は、そんな彼らの中でも特にメッセージ性が強く、「自分の意志を示して進んでいこう」という力強さがある。
言葉がわからなくても、音の流れから“希望を掴みにいく感覚”が伝わってくる。これがバンドの魅力そのものだと感じる。
2.ゲームの中で“背中を押してくる曲”
サッカーゲームにおいて音楽は脇役と思われがちだけど、「Manifest」はその域を超えている。
試合前のロビー画面やメニューで流れるたびに、自然とスイッチが入る。気持ちが前を向く。
試合前に「よし、やってやるぞ」と思わせてくれる曲って、案外少ない。
その点で、「Manifest」はすごくよくできた“モチベーション・ミュージック”になっていると思う。
しかもその明るさや疾走感が、サッカーというスポーツのリズムとも相性がいい。
勝負に挑むときの不安やプレッシャーを、音がやさしく中和してくれるような役割も担っている。
3.音楽がつくるゲームの「温度」
eFootballシリーズは、毎年いろんな国のアーティストを起用していて、音楽を通じて世界観を広げている。
特に「Manifest」は、どこか現実と幻想の中間を行き来するような音で、プレイヤーの感情に寄り添ってくる。
これはもう“ただのBGM”ではない。目に見えないところで、プレイヤーの集中や覚悟を整えてくれる、隠れた演出装置のようなものだ。
試合中は気づかないかもしれないけれど、曲が変わると不思議とテンションも変わる。
そんな作用を感じられる曲が、今作では「Manifest」だったということだろう。
※Crystal Fighters – LIGHT+(Amazon Music)
まとめ
ゲームをより深く楽しむには、音楽の力を見逃せない。
「Manifest」は、そんな力を体現した一曲だ。
バンドの独自性や背景を知れば知るほど、ゲームのなかの一瞬一瞬に違った意味が見えてくる。
ただうまくプレイするだけじゃない、音楽に背中を押されながら挑むeFootball2025。
その入口にいるのが、この曲なのかもしれない。
SNOWさんの思ったこと
この曲もINJIさんのTHE ONEと同じで、聴くたびにテンションが上がります。
何回聴いてもテンション上がるのは、昔の曲と違うのか、自分が年取ったからかなぁ、などと思うところです。
どっちなんでしょうね。