「痩せたい」と思ったときに、まず食事制限や運動を考える人が多いだろう。
だが、もっと手軽に取り入れられて、意外と効果があるかもしれないものがある。
それが「ブラックコーヒー」だ。
今回は、ダイエットとブラックコーヒーの関係について、データと解釈の両面から考えてみたい。
1.ブラックコーヒーは脂肪燃焼を促すか
ブラックコーヒーにはカフェインが含まれており、これが脂肪燃焼のサポートをすることが知られている。
国際スポーツ栄養学会(ISSN)の研究では、カフェインが脂肪酸の動員を促進し、運動中の脂肪燃焼率を向上させると報告されている。
カフェインの作用としては以下のようなものがある:
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交感神経を刺激し、エネルギー消費を一時的に増加させる
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リポリシス(脂肪分解)を促進し、脂肪をエネルギー源として利用しやすくする
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空腹感を一時的に抑える作用があるとの報告も
ただし、カフェイン耐性は個人差が大きく、毎日大量に飲んでいる人ほど効果が出にくくなる傾向がある。
2.ダイエットにおけるブラック「であること」の重要性
砂糖やミルクを加えたコーヒーは、カロリーが大幅に増えてしまう。
スターバックスのラテ1杯(トールサイズ)で約150kcal。
これを毎日飲むだけで、月に約4500kcal、体脂肪にして約0.6kg分が蓄積される計算になる。
一方、ブラックコーヒーは基本的に0kcal。
ブラックにすることのメリットは以下のとおり:
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追加の糖質や脂質を避けられる
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口が甘いものを欲しがる感覚から離れられる
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味覚が研ぎ澄まされ、他の食品の味付けを自然と薄味にできることもある
甘いものを「飲む習慣」がある人ほど、ブラックに変えるだけで数週間でカロリー摂取量が減るという結果も見られる。
3.いつ飲むか・どれくらい飲むかで効果が変わる
ブラックコーヒーの効果を最大限に活かすには「タイミング」と「量」が鍵になる。
効果的とされているタイミング:
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朝食後〜午前中:眠気覚まし・代謝促進に有効
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運動の30〜60分前:脂肪燃焼をサポート
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午後の間食を避けたい時間帯:空腹感を紛らわせる目的
量としては、一般的に**1日に3〜4杯(300〜400mgのカフェイン)**が安全圏内とされる。
ただし、以下のようなリスクにも注意が必要:
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過剰摂取による不眠、心拍数増加、不安感
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空腹時に飲むことで胃が荒れる可能性
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妊娠中・授乳中の方や持病のある方は医師に相談が必要
つまり、コーヒーは薬のようなもので、量と使い方を間違えなければ強力な味方になりうる。
まとめ
ブラックコーヒーは、糖質を含まず、脂肪燃焼を促進するカフェインを含むことから、ダイエット中に取り入れやすい飲み物といえる。
ただし、飲み方やタイミングを間違えると効果が薄れたり健康を害したりするリスクもある。
「いつ・どれだけ・どう飲むか」を意識して、習慣化すれば、無理なく体に優しいダイエットの一助となるだろう。
「ダイエットを始めたいけど、何からやれば?」と思ったら、まずはブラックコーヒーを生活に取り入れてみるのも悪くない選択肢かもしれない。
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SNOWさんの体験談
午前中、ブラックコーヒーの500mlがあれば、お菓子を食べずに済む。
理由はわからないけど、たぶん満腹にはならないけど、カフェインによる満足感だろうと思っています。
満腹じゃないからお菓子を食べたい、じゃないような気がしています。
たぶんその満足感、ドーパミンとかいうやつですね、それが足りなくて、お菓子を食べてしまう。
なのでブラックコーヒーを飲んでも「その感覚」は満たされる、というからくりなんじゃないかと思っています。