「まとも」とは何か。それは時代や人によって変わる、曖昧な言葉である。
しかし、年齢を重ねたときに「まともな人だ」と思われたい、そして「イケてるおじさん」でありたいという願望は、多くの男性が内心抱くものだろう。
SNSやメディアを通じて、痛々しい中年像とスマートな中年像が対比的に描かれる現代。
本稿では、「まとも」で「イケてる」おじさん像を考察し、そのために必要な努力とは何かを探っていく。
1.中年男性の「まともさ」とは何か
まず、「まとも」とは社会的な信頼を得る人格や行動の総称だと考えられる。
内閣府の「国民生活に関する世論調査」(2022年)によると、信頼される人物像には「礼儀正しい」「冷静」「社会のルールを守る」「他人に配慮できる」が上位に挙がっている。
これらは年齢に関係なく大切だが、中年以降にその振る舞いが伴わないと「老害」とみなされるリスクがある。
さらに、パーソナルブランド研究を行う立教大学の調査では、40代以降の男性が「自分は信頼に足る人物か」と自己評価を問われた際、肯定的に答えた割合は約54%と、若年層より低い傾向が見られた。
このことからも、「まともであること」は本人が思う以上に他者からの評価に依存していることが分かる。
つまり、まともであるためには「他人にどう見られているか」に対して、ある程度意識的である必要があるということだ。
2.「イケてるおじさん」に共通する3つの要素
「イケてるおじさん」とは見た目が若々しいというだけではない。
イギリスの社会心理学者アンソニー・ガイデンの論考によると、現代において「格好良さ」は社会的文脈と個人の内面のバランスによって評価される。
その文脈を踏まえて、日本における「イケてる中年男性」の特徴を以下の3つにまとめられる:
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情報のアップデートができている:
服装やガジェット、言葉遣いなどが古くさいと、それだけで時代に取り残された印象を与えてしまう。最新を追いかける必要はないが、「無関心でいない」姿勢が重要だ。 -
自分の立ち位置を弁えている:
上司だから偉い、年上だから正しいという考えではなく、「今の自分がどこにいて、誰と話しているのか」を冷静に捉えて発言できることが、若者世代からの信頼につながる。 -
清潔感と余裕がある:
見た目や所作に漂う余裕は、歳を重ねるほど大きな武器になる。スキンケア、体型管理、姿勢といった「小さな意識」が、周囲の印象を左右する。
これらはいずれも「努力によって整えることができる」範囲にある。
だからこそ、自然にやっている人ほど「イケてる」と感じられるのだ。
3.まともさと格好良さを両立する習慣
「まとも」で「イケてる」状態は、ある日突然なるものではない。
習慣によって少しずつ整えられていくものであり、以下のような具体的な行動が大きな差を生む。
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定期的に他人のフィードバックをもらう:
部下や同僚からの印象、服装への意見、言動へのアドバイスなど、「自分を見直すための鏡」となる存在を持つことが重要だ。 -
健康に対する投資を惜しまない:
運動習慣・睡眠の質・内科的ケアなど、身体が整うことでメンタルも安定し、結果的に言動にも表れる。 -
「やらないことリスト」を持つ:
無駄なマウント、時代錯誤な発言、若者のノリに無理して合わせる……こうした「地雷」を避けることで、自分の品格が守られる。
まともさとは、強さではなく「傷つけない優しさ」であり、イケてるとは「無理してない余裕」である。
どちらも、自分を大切にしながら他人を尊重することから始まる。
まとめ
「まともである努力」は、実は非常に日常的で地味な積み重ねである。
そして「イケてるおじさん」とは、そうした積み重ねが自然ににじみ出る人のことを言うのだろう。
無理に若作りをする必要もなければ、過剰に説教臭くなる必要もない。
ただ、自分の内面と外見に少しだけ気を配り続ける姿勢こそが、時代に適応した大人の魅力となる。
SNOWさんが思うこと
コロナの話はあんまり関係ないですが、検索していい感じの動画がなかったので使わせていただきました。
あれは結局なんだったんですかねぇ、ワクチンの副作用とか僕はなかったつもりですが、若干性格が変わったような気はしています。
仕事で雑というか粗暴までいかないけど、なんか前より乱雑な人が増えた気がしています。
さてまともである努力ですが、やっぱり色々経験した上で、無理がなく普通に生活できている人がまともなんじゃないかと思います。
部屋で閉じこもってじゃあまともじゃないし、ボロボロになったのでもまともではないので、ちょうどいいバランスのところなんだと思っています。