日常的に「30%の確率で雨」と言われても、具体的にどんな感覚か分からないことがある。
数字だけでは、人間はリスクやチャンスを直感的に把握しづらい。
だからこそ、体験に結びついた「確率のイメージ」は重要だ。
今回は、私たちがすでに経験している事例をもとに、確率を『体感』で理解するための視点を整理していく。
1.日常の中にある「確率」を思い出す
まずは、確率を具体的に体感できる「誰でも知っている状況」から見ていこう。
以下はいずれも、多くの人が日常で経験済みの事象である。
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ガチャガチャでレアが出る確率:5%前後
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おみくじで「大吉」が出る確率:約20%
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サイコロで1が出る確率:16.7%(6面)
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ジャンケンでパーを出される確率:約33%
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雨予報30%で実際に降る確率:地域差あるが約30%(当たり前のようだが体感差あり)
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コンビニで欲しい商品が売り切れている確率:20〜40%
このように、私たちは日々「確率」を経験している。
にもかかわらず、「確率〇〇%」という言葉がいまいちピンと来ないのは、数値だけが独り歩きしているからかもしれない。
2.なぜ確率が「ピンと来ない」のか
私たちは「数字」に強いようで、実は非常に弱い。特に10%〜40%あたりの確率は、個人差の影響を大きく受ける。
たとえば「10回に1回当たる」と聞いても、それが1回目で当たる人と10回目で当たる人では印象がまるで違う。
これが、「確率と記憶のねじれ」だ。
しかも、「ハズレの印象」は強く残る傾向がある。
ソシャゲのガチャで何十連しても当たらないと、「こんなの本当に5%か?」と疑いたくなるのはこの心理の表れだ。
確率の数字は正しくても、体感がそれを歪めてしまうのだ。
さらに、人は「確率を無視して動く」こともある。
・雨30%でも傘を忘れる
・逆に、晴れマークでも傘を持つ
・宝くじの当選確率が天文学的に低くても、毎年買う
つまり、確率というものは「論理」よりも「感情」と深く結びついている。
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