3.確率を“感覚”で伝えるヒント
それでは、どうすれば「確率〇〇%」を人に伝えるときに、もっと納得感が出せるのか。
ここで活用できるのが、「例え」と「実体験」だ。
たとえば「40%の確率で成功します」と言われたとき、こう言い換えるとどうか。
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「2回に1回くらいのイメージです。じゃんけんで勝つくらいの確率」
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「3日あれば1日は成功する、という感じです」
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「宝くじとは違います、わりと現実的に起きる確率です」
逆に「5%の確率で当たる」ならば、
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「20回やって1回当たるくらいです」
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「ガチャでレアを引くレベルです」
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「突然カフェで隣の人が知り合いだったくらいの確率です」
このように、過去に経験したことや目の前のイメージに落とし込むことで、数字に感覚を与えられる。
「確率とは、言葉ではなく比喩で伝える技術」と言えるかもしれない。
まとめ
確率というのは、数学的にはシンプルな概念でも、実生活では極めて主観的な体験に左右される。
数字だけでは伝わらないとき、私たちは体験ベースの比喩で補完する必要がある。
人は、すでに経験したことに照らし合わせて物事を理解する。
だからこそ「確率〇〇%」という言葉は、記憶や体験をフックにして伝えることが大切なのだ。
SNOWさんが思うこと
10%ってすぐ当りそうと思うけど、実際自動車で走り始めて最初の信号が赤の確率よりもだいぶ低いと思います。
女の子に告白して付き合える確率よりも、もしかしたら低いかもしれないし、高いのかもしれない(個人差あり)。
ちがうか、ということで、サイコロ振って6が出る確率よりまだ低いと思うのが、個人的には一番わかりやすい気がしました。
■ 150分の1(約0.67%)
これはかなり低い確率で、以下のような体験に相当します。
- ガチャで星5キャラが出る確率(ごく一部のゲーム)
- 高校野球の甲子園出場(全国平均)
- 電車に乗っていて、隣に偶然知り合いが座る確率(都市部)
- コンビニで買ったくじが1等に当たるような確率
■ 150分の3(約2.0%)
やや現実味が出てくる確率です。以下のような感覚。
- 50人クラスで、1人だけに当たる抽選の3倍外れた人がもう1回チャンスをもらえる確率
- 朝の電車で、同じ人と3日連続同じ車両になる確率
- ライブチケットの「落選者救済」抽選当選率
■ 100分の1(1%)
「起こらないわけじゃないけど、普通は当たらない」と感じるライン。
- 自販機の「あたり」機能で当たる確率(設定次第)
- ハガキ応募型キャンペーンの当選率(一般景品)
- 毎朝通る道で、猫が横切る確率
- 歯医者での麻酔があまり効かない人の割合
ご参考まで!
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