四国アイランドリーグの歩みと現在地、そして未来への展望


四国を舞台にしたプロ野球のもう一つの形——それが「四国アイランドリーグplus」(以下、四国ILp)です。

2005年の誕生以来、このリーグは地元に根差した野球文化の担い手として独自の成長を遂げてきました。

プロ野球(NPB)への架け橋としても存在感を増し、地域との結びつきを武器に着実な歩みを続けています。

この記事では、その始まりから今に至る道のりを振り返りつつ、未来への展望についても考えてみたいと思います。

1. 創設から続くローカル発・プロ志向の挑戦

四国ILpは2005年、元プロ野球選手の石毛宏典氏を中心に立ち上げられました。

発足時の4球団(香川・徳島・愛媛・高知)は四国4県にまたがって構成され、初年度から本格的なリーグ戦を展開。

開幕戦は4月29日、高知で行われ、熱気に包まれたスタートとなりました。

その後、リーグは「plus」と改称し、一時期は九州・関西方面にも球団を拡大しました。

しかし、定着には至らず、現在も当初の4球団体制を維持しています。

特筆すべきは、香川オリーブガイナーズが最多のリーグ優勝を誇り、徳島インディゴソックスもたびたび頂点を争うなど、地域ごとに独自の競争が根づいている点です。

地元開催の試合では、ファンと選手が言葉を交わす距離の近さも、このリーグの特徴の一つといえるでしょう。


出典:Youtube(Ehime Latest News & Documentary)


2. 地域に支えられる経営と選手育成の実績

四国ILpの強みの一つが、地域密着型の運営スタイルです。

2024年の観客動員は平均359人と決して多くはありませんが、チケット売上だけに頼らない経営努力が注目されています。

地元企業とのスポンサー連携、地域イベントへの積極参加、さらには地元小学生向けの育成プログラムなど、スポーツを軸にしたコミュニティ形成が進められています。

また、選手育成でも成果を上げています。NPBドラフトでの指名は累計で100人を超え(育成含む)、独立リーグ出身者としては高い実績を誇ります。

特に近年は、NPB球団のスカウトからも「実戦経験を積める環境」として注目されています。

単にNPBの“下位互換”としてではなく、「独立した育成機関」としての立ち位置を強めている点は、このリーグの成熟を物語っています。


3. これからの可能性と問われるリーグの存在意義

今後を見据えると、いくつかのキーワードが浮かび上がります。

社会的インパクトの可視化

近年では、地域にもたらす経済効果や教育的価値を「見える化」し、地域社会への説明責任を果たそうとする姿勢が強まっています。

単なる興行ではなく、まちづくりの一翼を担う存在としての自覚がにじみます。

リーグ再編と拡大の可能性

過去には「西日本16球団構想」なども構想されましたが、現実的な課題は多く、今も実現には至っていません。

とはいえ、BCリーグとの連携、全国規模のカップ戦構想など、将来的な再編の可能性は依然として残されています。

海外とのつながり

2015年・2016年にはアメリカ独立リーグとの国際交流戦に参加し、2025年には「カリビアンシリーズ」にも一部選手が帯同。

国際舞台での存在感を少しずつ高めており、海外スカウトからの視線も集まりつつあります。


出典:Youtube(RAID JAPAN Official Channel)


まとめ

四国アイランドリーグplusは、「プロ野球」という枠にとらわれないローカル発のスポーツ文化を築いてきました。

創設から20年近くを経て、地域の人々とともに歩みながら、確かな育成力と経営力を蓄えてきた点は高く評価されます。

今後の鍵は、独自性を保ちつつ、どう広がりを作っていけるか。地方発の挑戦は、まだまだ終わっていません。

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SNOWさんが思うこと

地元なのに一度も見に行ったことがないので、そろそろ見に行きたいなと思う今日このごろですが、暑い時期は避けたい。

調べていて、意外とっていったら失礼かもしれないですが、勢いがある感じがして、今年中には行って見ようと思っています。

実業団ほどかしこまっている感じでもなく、プロみたいな超絶真剣勝負という感じでもなく、野球好きちょうど良い感じなんじゃないかと期待しています。


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