2021年、日本から世界に向けて新たなプロスポーツリーグが誕生しました。
その名も「D.LEAGUE(ディーリーグ)」――ダンスを競技として成立させた、世界初の試みです。
これまでエンタメとしての側面が強かったダンスに、プロの競技性と持続可能なビジネスモデルが加わりました。
今回は、このユニークなリーグの魅力と意義に迫ってみます。
1.D.LEAGUEの仕組みと現在の動き
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D.LEAGUEは2021年1月に開幕し、現在(2023–24シーズン)は13チームが参加。
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各チームは8人前後のダンサーで構成され、年間を通して「ROUND」と呼ばれる定期開催の試合を戦います。
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採点には審査員評価に加え、観客やアプリによる“オーディエンスジャッジ”も導入され、ファンが参加する仕組みが特徴的です。
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また、2024年のパリ五輪では、D.LEAGUEの主要ジャンルであるブレイキングが正式種目として採用されました。
D.LEAGUEの設計は、従来のダンスイベントとは一線を画しています。
プロリーグという枠組みによって、定期開催・スポンサー支援・審査システムの明文化など、継続可能な競技化の土台が整いました。
アプリによるファン投票は、視聴者の当事者意識を育て、競技への共感を高める仕掛けとも言えるでしょう。
出典:Youtube(【公式】D.LEAGUE (Dリーグ))
2.スター選手と企業の参入がもたらす価値
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世界的に活躍する選手として、Issei、Shigekix、Ramなどの存在が挙げられます。
・Isseiは2016年Red Bull BC One世界王者
・Shigekixは同大会の最年少優勝記録を持ち、東京五輪にも出場
・Ramは2018年ユース五輪で金メダルを獲得した注目の女性ダンサー -
スポンサー企業にはソフトバンク、第一生命、Kose、CyberAgentなど、大手が名を連ねています。
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2022–23シーズンには新チーム「INFINITIES(Valuence)」が加わるなど、リーグは拡大傾向にあります。
リーグを牽引するのは、世界に名を馳せるダンサーたちの存在です。彼らの実績がリーグ全体の信頼性とブランド力を高めています。
加えて、大手企業の参入により、報酬体系や育成環境、メディア展開といったインフラが整い、選手の“職業としてのダンス”が可能に。
このように、競技力と経済基盤の両立が、リーグの安定性と発展性を担保しています。
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