3.なぜ“アーキテクト”なのか? 音の空間設計という才能
青葉市子の音楽は、ただ「歌っている」だけではありません。
声、ギター、ストリングス、環境音、それぞれの音が“設計”されているように配置されているのが特徴です。
それはまるで、音の中にひとつの家を建てていくような感覚。
聴く人はその中にふわっと入り込んで、しばらくのあいだ、時間を忘れて過ごすことができる。
しかも、意味を追わなくても伝わる。
海外リスナーの多くが日本語がわからないにもかかわらず、Spotifyなどの再生数の大半は海外からという事実が、この“構造と感情”の共存を物語っています。
彼女の音は、旅のようであり、夢のようであり、そして何より“自分にとっての場所”になる不思議な力を持っています。
出典:ICHIKO AOBA
まとめ
青葉市子さんは、デビュー時の鋭く静かな世界からスタートし、自然/夢/記憶を描く壮大な音を構築しつつ、その音が世界の壁を軽やかに越えて響いています。
最新作『Luminescent Creatures』は、音楽の構築者としての凛とした成長と、限りなく透明で幻想的な世界への道標です。
あなたは、どの曲で心を動かされましたか?ぜひ感想も聞かせてください!
今後の運営の参考にさせていただきまする。