アメリカの大舞台に挑む日本人ポイントガード、河村勇輝。
今季はシカゴ・ブルズと2WAY契約を結び、NBAとGリーグの両方でのプレーが想定されています。
サマーリーグで見せたスピードとセンスは、確かにNBAでも通用する光を放ちました。
では、来季のローテーションや出場機会はどうなるのでしょうか。
1.2WAY契約とは?
2WAY契約は、NBAとGリーグを行き来できる特殊な契約形態です。
1シーズンでNBAに出場できる上限日数はシーズンごとに限られており、基本的にはGリーグが主戦場になります。
ブルズは現在、この2WAY枠を3名に割り当てており、河村はその一人です。
つまり「即レギュラー」という立場ではありませんが、チーム事情によってはNBAのコートに立つチャンスがあります。
「控えでもいいから、まずはNBAで試合に出てほしい」——そんなファンの期待が自然と膨らむ契約形態です。
出典:NBA
2.シカゴ・ブルズのロースターから見える現実
ブルズのバックコートは人材が豊富です。
大型ガードのジョシュ・ギディーが司令塔役を担い、コビー・ホワイトやアイオ・ドスンムといった主力クラスが揃っています。
さらに、トレ・ジョーンズやジェボン・カーターなど実績ある控えも待機しており、層の厚さはリーグでも上位に入ります。
この状況を踏まえると、河村が開幕直後からローテーションに食い込むのは現実的には難しいでしょう。
ただしNBAは長いシーズン、主力の故障やコンディション不良はつきものです。
その“空いた一枠”を埋める存在として、河村がチャンスを掴む場面は十分に考えられます。
3.サマーリーグでの手応え
サマーリーグでの河村勇輝は、シカゴ・ブルズの一員として存在感を放ちました。
得点だけでなくアシストでもチームを牽引し、試合によっては20得点・10アシスト級のスタッツを残すなど、攻撃の起点として機能。
小柄ながらもスピードと判断力でNBAのテンポに適応できることを証明しました。
その姿勢は観客やメディアの心をつかみ、「サイズを補って余りある闘志とセンスを持つ日本人ポイントガード」と高く評価されています。
短い出場時間でもチームに勢いを与える存在として注目を集めており、来季への期待を一層高める内容となりました。
出典:NBA