3. 世界と日本に与えた影響と再評価
それでも彼らの存在は大きな実験でした。
1990年代後半に“ユーザーと会話するソフト”を世界規模で体験させた意義は大きいのです。
近年ではSNSで「懐かしいキャラ」として話題になり、パロディやファンアートが再び人気に。
2021年にはマイクロソフトが公式に「Teams」や「Microsoft 365」のスタンプとしてクリッパー君を復活させました。
日本でも「カイル君」の名が再び検索されるなど、ノスタルジーと再評価が進んでいます。
出典:デジィEXP
まとめ
カイル君とクリッパー君は、世界で初めて大衆に触れられた“機械学習アイドル”でした。
可愛い仕草で注目を集めながら、同時に邪魔者扱いされた彼らの姿は、人とAIの距離感そのものを映し出していました。
いま振り返ると、彼らは「失敗したアイドル」ではなく「AI時代の先駆者」。
その存在は、現代のバーチャルヒューマンやAIアシスタントに確かにつながっているのです。
SNOWさんの思い出
僕の場合は、いまでもチャットアシスタントってほぼ使わなくて、SiriやAmazonのやつをちょっと使っていたぐらいでした。
ChatGPTやGeminiが出て、初めてガッツリ使おうと思って意識して使い始めたというのがリアルな実態です。
IBM社のワトソンくんもいましたが、またすごく有名でもありましたが、カイルくんほどの衝撃はありませんでした。
あの辺りから、真面目なこともゆるくやろう、からの日本でものすごく流行ったゆるキャラという流れができていたのかもしれません。
そういう意味ではもっと前からだろうけど、いまは人と見分けがつかないレベルのAIキャラがいるので、時代は着実に進歩していますね。
今後の運営の参考にさせていただきまする。