冬の朝、冷たい空気を胸いっぱいに吸い込みながら走る。
汗が額をつたう瞬間に「まだ走れる」と思えたときの小さな達成感。
気づけば2年という時間が過ぎ、10㎞を55分で走れるようになっていた。
今回は、その道のりを時系列で振り返ってみたい。
1.2023年1月 小豆島10㎞マラソンに出場したときの衝撃
初めての大会は小豆島、緊張で心臓が高鳴り、走り出した瞬間から息が苦しかったのを今でも覚えている。
コース上で出会ったのは、着ぐるみを着ながら軽やかに走る女子ランナー。
自分より前を行く背中を見て、思わず「すご」と声が出た。
さらに驚いたのは、どう見ても80歳を超えているであろう真っ赤なTシャツで走るおじいさんランナー。
すぐ追い抜けるだろう、追いつく、離される、最後まで追いつけない。
でもどこか気持ちがつながった気がしたのは、今も鮮明に記憶に残っている。
2.2カ月に1回10㎞マラソンとトレーニングの日々
その後は、2カ月に1回ペースで地元のマラソン大会に参加。
タイムは伸び悩んだが、練習を重ねることで少しずつ走るリズムが整っていった。
トレーニングはほぼ近所のジムでトレッドミル、本番前に1本だけ外回りを10㎞走る。
「10㎞なんて長い」と思っていたけど、気づけば「10㎞なら大丈夫」と自然に思えるようになっていた。
走るたびに足取りは軽くなり、記録に残らなくても「昨日より進んだ」と感じられることが励みになった。
3.2024年12月 三豊市のうらしまマラソンで初めて60分を切る
大きな転機は2024年12月、香川県三豊市の「うらしまマラソン」で、ついに念願の59分台を記録した。
時計をいつも持っていないので、ゴールするまで何分かわからない、からの59分23秒。
フィニッシュラインを越えたときの感覚は、単なる数字以上の喜び、というかラインを超えてもまだ走っていました。笑
「60分の壁」を突破したことで、これまでの努力が確かな形になったと実感できた。
出典:UtaRun SUI