Excel + Access + VBA = 作れる帳票数を3倍に増やした案件

SNOW

2025-09-25


深夜残業のオフィスで、パソコンの前に座り続けたことを思い出す。

Accessに溜め込んだデータをExcelに渡し、帳票に仕上げる作業は毎月の恒例行事だった。

VBAで自動化したつもりでも、修正や仕様変更が入ればすぐに見直し。

今振り返ると、手間も多かったけれど、それが当たり前だった時代の空気が蘇る。

1.ExcelとAccessを組み合わせた帳票業務

当時は、基幹システムから直接帳票を出す仕組みというのはなかった。

Excelは誰でも操作できる身近なツールで、Accessは数万件単位のデータを扱える便利な存在。

この組み合わせは、現場での即席ソリューションとして多用されていた。

Excelの書式設定を整えて印刷しやすい形にして、Accessで集計や抽出を担い、二つをVBAで橋渡しする。

「これで一通りの仕事は回る」と当時の担当者たちは安心していたのだと思う。


2.VBAによる自動化の効果と限界

VBAでマクロを組み、ボタン一つで帳票が出力される仕組みは画期的だった。

作業時間が1時間から10分に短縮されることも珍しくないが、限界もあった。

新しい列が増えたり、帳票のレイアウトが変更されると、コードを修正する必要が出る。

そのたびにエラーで止まり、原因を探す時間が発生した。

「自動化しても完全には人の手を離れられない」―これは多くの現場で共通する課題だった。


出典:ビジネススキルアップゼミ 【プログラミング専攻】