3. フロムの愛の分類から学べることがわかる
『愛するということ』では、愛は複数の形を持つと整理されています。
- 親子愛は、守る責任と手放す勇気を伴うもの。
- 兄弟愛は、対等な立場で分かち合うもの。
- 恋愛は、肉体的な結びつきだけでなく、精神的な融合を目指すもの。
- 博愛は、人間そのものを尊重し、思いやりを広げるもの。
これらを一つずつ学び、実践していくことが「愛を育てる訓練」だとフロムは考えました。
つまり、愛は一人の相手に閉じるものではなく、人間存在全体と向き合う姿勢そのものでもあるのです。
まとめ
エーリッヒ・フロムは、愛を「幸福の源泉」と位置づけただけでなく、それが努力によって磨かれる「技術」だと示しました。
彼の言葉は、恋愛だけでなく、親子や友人、社会全体との関わりにも通じます。
私たちは愛を「感じる」だけでなく「育てる」ことができる。
その視点に立つと、日常の小さなやり取りが、人生をより豊かにする練習場に変わっていくのかもしれません。
今後の運営の参考にさせていただきまする。