四国の風景を思い浮かべてください。
朝もやに包まれた金刀比羅山、穏やかな瀬戸内の海。
その町のオフィスの片隅で、パソコンの画面にChatGPTが映っている。
「どうやって使うんだろうね」とつぶやく声が聞こえてきそうです。
1. 四国の“いま”を全国と並べてみると?
四国で「定期的に生成AIを使っている」と答えた人は約21%。
まだ7割の人は触っていないというのが実情です。
全国を見ると少し違います。
企業調査では4分の1の企業がすでに導入済み。
さらに一般利用や業務利用を広く含めると、半数近くの企業使っていると出ています。
つまり四国は、全国の波に少し遅れて“これから広がる入り口”に立っている段階。
とはいえ全国とそこまで大きく差があるわけでもなく、着実に進んでいると言えそうです。
※参考:四国4県の企業は生成AIをどう使っている?生成AIのビジネス活用調査レポート(OCEANS)
2. なんで四国は“まだこれから”なのか?
最大の理由はシンプルで、「どう使えばいいか分からない」。
全国調査でも非利用者の6割以上が同じ答えをしています。
もうひとつは“安心感”、「間違った情報が怖い」「社外にデータが漏れたらどうしよう」という声はどこでも多く、四国も例外ではありません。
でも一方で、全国では「もう導入して当たり前」という企業も増えています。
ある調査では約6割が「現在利用している」と答えており、都市部ではすでに実務に組み込まれているのです。
このギャップが、地方と都市部のリアルな違いなのかもしれません。