2022W杯 日本代表の歴史的ジャイアントキリング – サッカー戦術ロジック分析

SNOW

2025-09-27


カタールの夜空に響いた歓声は、日本だけでなく世界中のファンの記憶に深く刻まれました。

日本代表が、ドイツ、スペインというW杯優勝経験国を連破した瞬間。

多くの人が「度肝を抜かれた」光景は、決して偶然ではなく、考え抜かれた戦術とトレーニングの結晶でした。

ここでは近年のサッカーで最大とも言える驚きを呼んだ勝利を、数字と戦術面から分析します。

時代の背景

日本代表は1998年に初出場して以来、W杯常連国になりました。

しかし、強豪相手に「勝ち切った」経験は限られていた中、2022年にグループEで日本が当たったのは強豪ドイツとスペイン。

どちらもFIFAランキング上位で、直前の予想では日本の突破率は20%以下とされていました。

実際、ドイツ戦ではポゼッション率は日本27%、ドイツ73%、期待得点(xG)はドイツが3.10、日本が1.50と大差がありました。

それでもスコアは2-1で日本の勝利。数字と現実の逆転が注目を集めました。


選手構成と出場したメンバー

日本の基本布陣は4-2-3-1、ドイツ戦では試合途中から3バックに変更。

スペイン戦ではサイドの選手を高く配置し、守備と攻撃を織り交ぜる戦いを選びました。

2022年ワールドカップで試合に出場した選手は、交代も含めて下記の通りでした。

GK 権田

DF 吉田板倉長友酒井冨安伊藤洋輝山根

DM 守田遠藤航谷口田中碧

AM 三苫堂安久保南野鎌田伊藤純也相馬

FW 浅野前田上田

その他サブメンバーも含めて、多彩な選手が名を連ねていました。

交代カードの効果も抜群、堂安選手や浅野選手の投入が劇的な得点に結びつきました。


選手配置の意味と戦術

守備では5バックに近い陣形を取り、中央を締めることで相手を外へ誘導しました。

攻撃ではウイングの選手を押し上げ、相手ディフェンスをサイドに広げて中央のレーンに隙を作りました。

森保監督の狙いは「可変型戦術」、状況に応じて配置を柔軟に変えて、相手の予測を外し続けました。

さらに選手たちは高い戦術理解をもって、この変化に適応しました。


出典:JFATV