ブログなどでペルソナをイメージしろと言うけど掲示する場所をイメージした方が良くない?

SNOW

2025-09-28


ブログの運営方法を調べると、必ず出てくるのが「ペルソナを設定せよ」という言葉。

年齢や性別、趣味やライフスタイルまで細かく決めて書くと良い、と教科書的には語られます。

けれど実際にやってみると、「そんな細かい人物像、思いつかない」と感じる人は多いのではないでしょうか。

そこで役に立つのが「ペルソナ」ではなく「掲示する場所」をイメージする方法です。

1.ペルソナ論の基本と限界

ペルソナ設定は、マーケティングの現場で長く使われてきた手法です。

たとえば「30代独身男性、都内勤務、趣味はランニング」というように、具体的な人物像を描きます。

確かにイメージはしやすいですが、実際のブログ運営では「そこまで細かく設定しても記事が書きづらい」という声が少なくありません。

総務省の調査(2024年)でも、個人ブログ運営者の約6割が「ペルソナを厳密に設定していない」と答えています。

つまり、多くの人にとってペルソナ論はハードルが高いのです。


2.掲示する場所をイメージする発想

そこで「誰に向けて書くか」ではなく「どこに掲示するか」を考えると楽になります。

たとえば、繁華街の交差点で掲示するなら、一瞬で目を引くタイトルが必要です。

逆に、静かなカフェの前に置くボードなら、落ち着いて読ませる長文でも成立します。

数字で見ても、X(旧Twitter)の平均閲覧時間は数秒、対してブログに来訪した人の平均滞在時間は1分以上(Google Analytics 2024年データ)。

この差は「どんな場所に掲示しているか」をイメージすれば理解しやすいのです。


3.実際の例で考えてみる

スポーツ用品店の店頭にある黒板POPを思い出してください。

「ランニングシューズ新作入荷!今週は試し履きイベント開催」

このくらいのキャッチコピーで十分お客さんは立ち止まります。

一方で、雑貨屋の前に置かれた手書きボードには「秋の新作キャンドル入荷しました。香りで選ぶ楽しさをぜひ」など、少しストーリーを感じる文が並びます。

掲示する場所が違えば、伝え方も自然と変わる。

ブログ記事のタイトルや書き口も同じ発想で考えられます。


出典:マーケティング診断チャンネル