夕方のデスク。
新しく直したコードを実行したら、真っ赤なエラーメッセージが並ぶ。
「ここ、単体テストで拾えていれば…」とため息をついた経験はありませんか?
そんな場面を減らすために、今回は単体テストで必ず押さえておきたいポイントをまとめました。
単体テストの役割をあらためて整理
まずは基本の確認から。
- 単体テストは関数やクラスなど、最小単位のモジュールを対象に動作を確認するもの。
- 外部システムやデータベースは切り離し、対象そのものの正しさをチェックする。
- 結合テストやシステムテストと違って、依存関係はモックやスタブを使って代替する。
調査によると、単体テストで発見される不具合の割合は 約30%。
統合テストの35%に比べれば少し劣りますが、それでも早期に直せる効果は大きいと言われています。
押さえておきたいチェックリスト
私自身の経験も交えて「これは最低限やっておきたい」と思う項目をピックアップしました。
ベストプラクティスと実務での実感を混ぜています。
テスト設計・戦略
- カバレッジ目標を決める
指標がないと、テストが数合わせになりがち。多くの現場では 70~80% をひとつの目安にしています。 - 境界値や異常系を忘れない
空文字、NULL、例外、オーバーフローなどを必ず入れておく。 - 優先順位を付ける
全部を完璧に網羅するのは難しいので、重要な処理や影響の大きい部分から。 - テストしやすい設計を意識
依存を外から注入できるようにしておくとテストが組みやすくなります。
出典:せお丸のプログラマー養成講座