夕暮れの風が少し冷たくなり、空気の色が秋に変わっていきます。
どこからか金木犀の香りが漂い、季節の輪郭をやわらかくなぞります。
足元の落ち葉がカサッと鳴るたびに、少し切ないような、落ち着くような気持ちになります。
そんな日々の中で聴いた「大島璃音の季節のたより #14」は、まるで秋の空気そのものを閉じ込めたような回でした。
一瞬で過ぎた9月と、時間の不思議
9月って、毎年気づいたら終わっている気がします。
のんちゃんも「セプテンバーって言ってた」のを懐かしむお話からスタート。
共感した方も多いのではないでしょうか。
では、なぜ人は時間の経過を速く感じるのでしょうか。
心理学では、いくつかの理由が挙げられています。
- 注意の集中度:楽しい時間や集中しているときは、脳が情報を高速で処理するため短く感じる。
- 記憶の密度:新しい体験が多いと記憶の「点」が増え、振り返ったときに長く感じる。逆に刺激の少ない日はあっという間に過ぎる。
- 年齢による差:年を重ねると新鮮な体験が減り、日々の記憶が均一になるため、時間が速く感じられる傾向がある。
つまり、「9月が一瞬だった」というのは、生活の密度や感情の流れを映す鏡のようなものなのかもしれません。
“社会人になってからの時間”の速さ
「時間が速すぎて怖い」というのも、仕事に追われる中で、気づけば一週間が終わり、季節が変わっている。
忙しいけれど楽しくて、充実した日々が続いていく。
それでも「もう9月?」「もう年末?」と感じるのは、まさに社会人特有の感覚ですよね。
研究によると、人は「新しい刺激が少ない生活」を送るほど、時間が速く感じられるそうです。
メディアの世界で目まぐるしい変化の中でも、忙しすぎると速く感じるのかもしれないですね。
逆に学生時代は、例えば授業ひとつとっても新しい体験が多く、1日が長く感じられたものです。
のんちゃんのように好きな仕事に打ち込んでいると、毎日が濃くて、気づけばあっという間に時間が過ぎていく。
「時間が速い」と感じるほどに、日々が充実しているけど、その速さに少し怖さを感じる。
それは「この瞬間をちゃんと記憶しておきたい」という、真面目な感性の表れなのかもしれません。
※Podcast「大島璃音の季節のたより」(番組公式ページ)
どんぐり・モンブラン・読書の秋
番組では、秋らしい話題もたくさん登場しました。
どんぐりを拾った話、モンブランを食べた話、そして読書の秋。
のんちゃんは「スポーツの秋」も「読書の秋」もどちらも好きだと語っていました。
好きな作家さんは秘密のままでしたが、「読み終わったら発表するかも」とふわっと言葉を残していたのが印象的です。
シンガポールGPと読書を両立しようとしている姿が、なんだかリアルで微笑ましく感じました。
出典:Pinchos ウェザーニュース【切り抜き】