Laura day romanceの音楽は、一度耳にすると胸の奥に残る余韻があります。
東京の夜の街を歩きながら聴くと、不思議と日常が特別に感じられる。
インディーズという枠を超えて、彼らは世界に響く物語を描き始めています。
いま注目すべき理由を、データと解説を交えて見ていきましょう。
Laura day romanceとは?
結成は2017年、東京を拠点に活動するインディーズバンドです。
現在のメンバーは井上花月(Vo.)、鈴木迅(Gt.)、礒本雄太(Dr.)、過去には川島健太朗や清水直哉も在籍していました。
音楽性はインディーロックやポップを軸にしながらも、ドリーミーで情景的なサウンドが特徴です。
2020年に発表したアルバム「farewell your town」で全国的に知られるようになり、2022年の「roman candles」、そして2025年の最新作「Nemuru – walls」と、その表現を深化させてきました。
その成長は数字にも明確に表れています。
2024年には、Zepp Shinjukuでのワンマンライブをソールドアウトで成功させました。
2025年には、東京国際フォーラム ホールAや大阪城音楽堂といった大規模会場でのワンマンライブを控えています。

彼らの音楽に込められた世界観
Laura day romanceの楽曲に一貫しているのは、日常の断片や過去の記憶を「極めて私小説的に」描く姿勢です。
「何気ない風景の中に物語を見出す」という姿勢が一貫しているのです。
たとえば最新作「Nemuru – walls」では、現在と過去、そして記憶の交錯がテーマ。
歌詞のひとつひとつに、誰もが感じたことのある切なさや希望が織り込まれています。
鈴木(Gt.)の繊細なフレーズ、礒本(Dr.)のタイトかつ柔らかなリズム、そして井上(Vo.)の感情の機微を映すボーカル。
それらが重なることで「静かな映画を観ているようだ」と評されています。
聴く人それぞれが自身の記憶や物語を重ね合わせることができる「余白」こそが、彼らの音楽の最大の魅力と言えます。