本記事では、情報処理技術者試験と関連する人気IT資格を、2025年時点の最新情報をもとにランキング形式で紹介します。
合格率や難易度、将来性などのデータを踏まえつつ、それぞれの資格がどんな人に向いているかを丁寧に解説します。
これからIT業界を目指す方、キャリアアップを検討している方の参考になれば幸いです。
まずは、情報処理技術者試験の全体像から見ていきましょう。
情報処理技術者試験とは
情報処理技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験です。
ITに関する知識やスキルを客観的に証明できる仕組みとして、企業や行政でも高く評価されています。
試験はレベル1からレベル4までの4段階に分かれており、初心者向けから上級者向けまで幅広く対応しています。
2024年度からは、ITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報技術者が通年で受験可能なCBT方式に完全移行しています。

2025年版:取るべき資格ランキング10
以下は、情報処理技術者試験および関連資格の中から、2025年に特に注目すべき資格をランキング形式でまとめたものです。
順位 | 資格名 | 難易度・合格率目安 | 特長・適性 |
---|---|---|---|
1 | ITストラテジスト(ST) | 合格率:約10〜20% | 経営戦略とITの橋渡しができる人材を目指す方に最適 |
2 | システム監査技術者(AU) | 合格率:約10% | 企業のリスク管理や内部統制を理解したい方向け |
3 | プロジェクトマネージャ(PM) | 合格率:約10〜15% | チームを率いるマネジメント職を目指す方に有効 |
4 | システムアーキテクト(SA) | 合格率:約15% | 大規模システムの設計や全体構築に携わる方におすすめ |
5 | 情報処理安全確保支援士(SC) | 合格率:約19% | セキュリティ分野の専門職を目指す人に人気の資格 |
6 | データベーススペシャリスト(DB) | 合格率:約15% | データベース設計・運用に特化した上級者向け |
7 | ネットワークスペシャリスト(NW) | 合格率:約10〜15% | 通信インフラやネットワーク構築の専門知識が問われる |
8 | 応用情報技術者(AP) | 合格率:約22% | 中級者向けで、基本から高度へ進むための中間レベル |
9 | 基本情報技術者(FE) | 合格率:約40〜56% | ITの基礎力を証明する代表的な国家資格 |
10 | 情報セキュリティマネジメント(SG)/ITパスポート(IP) | 合格率:約50〜60% | 初心者が最初に挑戦する資格としておすすめ |
どの資格も将来性があり、スキルアップや転職活動でも有利に働くものばかりです。
各資格の選び方・ステップ戦略
始めは基礎から固める
IT初心者の方は、まずITパスポートや情報セキュリティマネジメント試験から始めるのが自然です。
どちらも試験範囲が広すぎず、全体の構造を理解しやすい内容です。
その後、基本情報技術者試験へ進むことで、より専門的なプログラミングやアルゴリズムを学べます。
中級者が目指すべき資格
すでにIT業務に携わっている方は、応用情報技術者を目指すと良いでしょう。
応用情報は設計やマネジメントまでカバーしており、スキルの「幅」を広げるのに最適です。
また、自分の専門分野が決まってきたら、データベースやネットワーク、セキュリティといった分野特化型の資格を取ると強みが生まれます。
上級者向けのキャリア型資格
マネジメント志向ならプロジェクトマネージャ、経営・コンサル志向ならITストラテジスト、監査志向ならシステム監査技術者といったように、目的に応じて選ぶのがポイントです。
これらの高度資格は論述力や実務経験も問われるため、取得すればキャリア上の強力なアピール材料になります。
出典:IPA Channel