シンプルな“TODOタスク管理アプリ”を作成しました – IndexedDB

SNOW

2025-10-16

ブラウザだけで動く「シンプルなTODOタスク管理アプリ」を作成しました。

特徴は、ローカルストレージではなく IndexedDB を使ってデータを保存できる点です。

IndexDBは、普通にあるものなのに初めて知ったということで、実装までに苦労したことや工夫した部分を中心にお話しします。

実際に動くアプリの仕組みや、WordPress環境での工夫も含めてまとめました。

なぜIndexedDBか

localStorageでは足りない理由

localStorageはシンプルですが、容量が数MB程度と限られており、文字列しか保存できず、タスクが増えたり、より多様な情報を扱いたくなった場合には不便です。

一方でIndexedDBは、オブジェクトをそのまま保存でき、容量も比較的大きく、構造化データを扱うのに向いています。

IndexedDBの特徴と対応ブラウザ

IndexedDBは非同期で動作し、トランザクションを使って安全にデータを扱うことができ、主要ブラウザ(Chrome、Firefox、Safari、Edgeなど)に対応しており、今後も安定して利用できる仕組みです。

また、最近では「永続化ストレージ(Persistent Storage)」にも対応し、ブラウザが自動でデータを削除しにくくする工夫も可能になっています。


設計・実装の流れと苦労した点

初期構成と基本操作

HTML+CSSの設計

最初にフォーム(タイトル、完了予定日、登録ボタン)と一覧テーブルを用意しました。
WordPressでの利用を想定し、IDの重複を避けるために wpidb- という接頭辞を付けて管理しました。
デザインはシンプルさを優先し、CSS変数で色やテーマを統一しました。

IndexedDBラッパの設計

IndexedDBはネイティブAPIが少し複雑なため、Promiseで扱いやすいラッパ関数を自作しました。
openDBaddTaskupdateTaskdeleteTaskgetAllTasks のような構成にし、画面処理とDB処理を分離しています。
苦労したのは、onupgradeneeded の設計とトランザクションの扱い、バージョンアップ時のスキーマ変更や、処理タイミングによるエラーを避けるための工夫が必要でした。


並び替えと表示の工夫

並び替えのルール

タスクの並び順は「進行中 → 未着手 → 完了」の順にし、期日とタイトルでもソートしています。

このため、タスク一覧が自然な順序で並ぶようになっています。

日本語タイトルのソートでは localeCompare を使いましたが、同じ期日のときに順序が安定しない問題があり、細かい条件分岐を入れて調整しました。


完成したTODOアプリ

※ 並び順は「進行中 → 未着手 → 完了」→「期日」→「タイトル」です。
タイトル完了予定日ステータス操作