仕事量が多すぎる=キャパオーバーと思った時の対応手順 – ソフトウェア開発のHowTo

SNOW

2025-10-28

うまくいかないケースもある

現場では、この手順通りにいかないことも少なくない。

  • 急な障害対応
     予期せぬバグやシステムトラブルで、予定を全面的に崩さざるを得ない。
  • 理解のない管理層
     調整を求めても受け入れられず、負荷が減らない。
  • 人材不足
     任せたいのに、引き受けてくれる人がいない。

その場合は一時的に「緊急策」を取るしかない。

  • 最小限の仕様でリリースする(MVP化)
  • 一部タスクをキャンセル・棚上げする
  • 応急処置でつなぐ
  • 残業や休日出勤を一時的に受け入れる代わりに、後で休暇で調整する

ただし、これを続けると必ず破綻するので“非常用”と割り切ることが大事。


仕事が多すぎることを一旦忘れてみる

プロジェクトとは「チームでやる仕事」で、仕事が多いか少ないか考えるのは、極論を言うと管理者、プロマネの仕事です。

作業者にとって、実は作業が多いか少ないかは、作業とあまり関係ない、天気や株式相場と同じで、気にしてもしかたないこととも言えなくもないと思います。

そのプロマネも含めたシンプルな改善策として、仕事が多すぎるなと思った時点で逆に「休憩」して、整った上で「目の前の仕事に集中すること」なのではないかと思います。

そういう意味で誰かがズルをしていたら事態は改善しないと思いますし、それがプロマネだったりしたら成功するプロジェクトもダメになる可能性が高くなるでしょう。

チーム全体が、プロジェクト全体の同じ目標に向かって、自分の仕事に集中したとき、最高の効率が生み出されると思いますが、どうでしょうか。


まとめ

キャパオーバーは特別な失敗ではなく、多くの開発者が直面している現実だ。

大切なのは「感覚」ではなく「数値」で把握し、優先度の見直しやチームとの対話につなげること。

そのうえで、タスク分割・外部リソースの活用・自己ケアを組み合わせれば、無理なく進める道筋が見える。

もちろん例外や難しい場面もある。

それでも「放置しないこと」こそが、最終的に自分とプロジェクトを守る一番の対応になる。