夏の夕暮れ、海沿いのカフェで風がそよぎ、遠くからギターの音色が漂ってくるような光景を思い浮かべてみてください。
その音に耳を澄ませると、どこか懐かしく、優しく響くメロディの中に「My Cosmic Girl」という名前が浮かび上がります。
この記事では、ニュージーランド発のアメリカーナ風フォークロックバンド「My Cosmic Girl」の魅力や音楽性、最新の活動についてお伝えします。
彼らの奏でる穏やかで奥深いサウンドに触れながら、今まさに注目されている理由を探っていきます。
サウンドと音楽性 — アメリカーナとフォークロックの融合
My Cosmic Girl の音楽は、1950〜70年代のアメリカーナやフォークロックに影響を受けながらも、現代的な解釈で再構築されています。
アコースティックギターのストロークや柔らかいコーラス、繊細なキーボードアレンジが特徴で、懐かしさと新しさが同居しています。
彼らの音楽は、古き良き時代の乾いた空気感を大切にしつつも、洗練されたプロダクションによってモダンな響きを加えています。
歌詞には季節や心の揺れといった繊細な感情が織り込まれており、聴く人の心を静かに揺さぶるような優しさがあります。
バンドの結成とメンバー構成
My Cosmic Girl は、ニュージーランドのマセー大学(Massey University)で音楽を学んでいた学生たちが出会って誕生しました。
メンバーは以下の5人です。
- Ella Doty(リードボーカル & リズムギター)
- Toby Sussex(リードギター & コーラス)
- Elvis Arthur(キーボード)
- Oliver Grant(ベース)
- Jackson Kidd(ドラム)
最初はボーカルの Ella とキーボードの Elvis を中心に結成され、その後に他のメンバーが加わり現在の形になりました。
それぞれが他の音楽プロジェクトにも関わっており、作曲やサポート活動など多方面で才能を発揮しています。
リリースと最新動向
主要シングルとEPリリース
代表曲には「Frenchie」「Help It」「Psychic」などがあります。
「Help It」は、ボーカルの Ella が自分自身の経験をもとに書いた楽曲で、落ち込んだ時期に感じた葛藤や再生をテーマにしています。
録音では、メンバーの自然な声や笑い声を残しており、ライブのような温かみのある雰囲気が魅力です。
2024年に発表された「Psychic」は、より繊細で内省的な作品として評価されており、今後リリース予定のEPに向けた流れを感じさせます。
彼らはシングルを少しずつ発表しながら、EP全体を完成させる「ドリップ形式」でのリリースを予定しています。
SNS・配信・メディア展開
My Cosmic Girl は Bandcamp で楽曲を配信しており、ファンが直接彼らの音を楽しむことができます。
Instagram では新曲やライブの告知を中心に、ファンとの交流を大切にしています。
Facebook では制作の裏側や近況を率直に発信しており、親しみやすいコミュニケーションが印象的です。
また、音楽メディアや雑誌などでも徐々に取り上げられ、ニュージーランドの新しいフォークロックシーンを代表する存在として注目されています。
出典:My Cosmic Girl