pami – 今を感じて奏でるタイ出身のインディーポップミュージシャン

SNOW

2025-10-31

夜の帰り道、イヤホンから流れる柔らかなメロディに思わず足が止まる。

その音はどこか懐かしく、でも新しく、心にすっと染み込んでくる。

国境も言葉も越えて、今の感覚をそのまま形にしたような音楽。

そんな世界観を届けているのが、タイ出身のインディーポップミュージシャン pami です。

1.pamiの歩んできた道

pamiの本名は Pamiga Sooksawee

タイ・プーケット生まれで、中国での生活経験も持っています。

過去にはインディーポップデュオ「S!S」でボーカルを務めた経歴があり、ソロに転じてからは世界中のリスナーを惹きつけています。

彼女が本格的に楽曲制作へ注力するようになったのは2020年のコロナ禍。

その期間をきっかけに、自らプロデュースや作曲にも取り組むようになり、活動の幅を大きく広げました。

2024年にはEP『Puffette』をリリース。

以降はシングル「candydate」「pity dirty」「pluto」などを発表し、Spotifyでのリスナー数を着実に伸ばしています。


2.音楽スタイルと世界観

pamiのサウンドは「インディーポップ」の枠を超え、ベッドルームポップドリームポップの要素が強く感じられます。

透明感のあるボーカルと浮遊感あるサウンドは、聴く人にチルでメランコリックな情景を思い起こさせます。

代表曲「kiss me blue」や「candydate」では、淡い感情を掬い取るような歌声が特徴的。

一方で「pity dirty」や「pluto」では、より深い感情の揺れや内面の葛藤を表現しています。

また、タイの人気デュオ LUSS とのコラボ曲「ห้ามใจไม่ไหว (Heartbeat)」では、母語のタイ語で歌い、多様な表現力を示しています。

言語に縛られず、シーンごとに最適な音を選ぶスタイルが、彼女の音楽を唯一無二のものにしています。


出典:pami