最近、「夜遅くに食べ過ぎると寝つきが悪くなる」という話を耳にしました。
私自身も「え、それホント?」と思って調べてみたところ、意外としっかりとした研究データがあることが分かりました。
夜の食事タイミングや量が、睡眠の質に大きく関係しているようです。
この記事では、なぜ夜に食べ過ぎると寝れなくなるのかを、データと解説を交えながらご紹介します。
なぜ「夜食べ過ぎて寝れない」と言われるのか
消化機能と体内リズムの関係
寝る直前に食事をすると、胃腸が働き続けるため、体が休むモードに入りにくくなります。
夜間は本来、消化機能が落ち着く時間帯であり、食べ物を消化するには向いていません。
また、夜はインスリンの働きも鈍くなるため、糖分や脂質の代謝も悪くなります。
睡眠の深さと食事のタイミング
夜遅くの食事は、眠りに入るまでの時間が長くなったり、深い眠りが減ったりすることが分かっています。
特に、寝る1時間以内に飲食をすると、睡眠中に目が覚めやすくなる傾向があります。
このため、翌朝に「なんとなく疲れが取れていない」と感じることが多くなるのです。
夜食習慣が不眠につながる理由
夜食が習慣化してしまうと、体内時計が乱れ、睡眠効率が下がることがあります。一度リズムが崩れると、なかなか戻すのが難しいため、慢性的な不眠や寝つきの悪さにつながることもあります。
どれくらい遅いと影響が出るのか
食事から就寝までの時間と睡眠の質
・寝る1時間以内に食事をした人は、夜中に目覚める確率が約2倍に増えるというデータがあります。
・逆に、食事から寝るまでの間隔を4時間程度あけると、深い眠りに入りやすくなる傾向があります。
つまり、「夜ご飯は早めに」が科学的にも理にかなっているということです。
食事内容も大切
量だけでなく、何を食べるかも睡眠に影響します。
脂っこいものや辛いもの、カフェインの入った飲み物は避けた方が良いとされています。
一方で、少量のたんぱく質や温かいスープなどは、眠りを妨げにくいと言われています。
夜食べ過ぎることで起こるリスク
消化不良や逆流のリスク
寝る直前に食べ過ぎると、胃が活発に動いたまま横になるため、胃酸の逆流や胸焼けを起こすことがあります。
この状態が続くと、胃食道逆流症などの消化器系のトラブルにつながる可能性があります。
睡眠の連続性が悪化
夜中に何度も目が覚める、深い眠りに入れないなどの症状も、夜食べ過ぎのサインです。
体が完全に休めていないため、朝起きてもだるさが残ってしまいます。
代謝・体重・メンタルへの影響
夜遅くに大量に食べる生活が続くと、体内時計がずれて代謝が落ち、太りやすくなることが分かっています。
また、夜型生活はメンタルにも影響し、ストレスや気分の落ち込みを感じやすくなるケースもあります。