cephaloという名前を聞いたことがありますか。
東京を拠点に2023年末に結成されたばかりのバンドですが、すでに耳の早いリスナーの間で話題になっています。
ギターの轟音と浮遊感のあるサウンドに、透明感のあるボーカルが重なり合う。
それは夜明け前の街を歩くような、独特の空気感をまとっています。
1.cephaloの成り立ちとメンバーの個性
cephaloは2023年12月に結成された4人組バンドです。
メンバーはfuki(Vo/Gt)、オオマエ(Gt)、オオタキ(Ba)、ウチダ(Dr)の4人。
音楽の掲示板や趣味のつながりで集まり、もともと旧知の仲ではなかったというのがユニークです。
ボーカルのfukiは透き通った声で歌詞の世界を描き、ギターのオオマエは楽曲の骨格をつくり出します。
オオタキのベースはメロディを支えながら動きを加え、ウチダのドラムは洋楽的な広がりを演出します。
それぞれが異なるルーツを持ちながらも、互いに「すごい」と認め合う関係性がバンドの強みになっています。
2.音楽性と作品に込められたテーマ
彼らのサウンドはシューゲイザーやドリームポップの影響を受けつつ、キャッチーなメロディを忘れない点が特徴です。
ギターの轟音に包まれる中で、ふと口ずさみたくなるフレーズが浮かぶ。
その緊張と解放のバランスが、リスナーを惹きつける要因になっています。
歌詞は「今の自分が好きになれない」という葛藤や、過去の自分を受け止める感覚が込められています。
夜から昼へ、閉塞感から解放へと向かう物語のような曲も多いです。
2024年にはEP『wind surfing school』を発表し、同年12月にはアルバム『Fluorite code』をリリースしました。
まだ結成2年足らずでフルアルバムまで到達している点は、注目すべきスピード感だと思います。
出典:cephalo