この秋、牝馬頂上決戦となるエリザベス女王杯2025。
京都・芝2200m(外回りB)で行われる注目の一戦です。
実績で頭一つでているのはG1馬レガレイラ、しかし秋華賞組や夏の上がり馬も無視できない混戦模様。
過去10年の勝ち馬の条件、直近のレースから見える傾向をもとに「勝ち馬になるための条件」を探っていきます。
Contents
コースとレースの背景
京都芝2200m(外回りB)の特徴
京都の芝2200m(外回りB)は、スタート後に比較的ゆったりとした流れとなり、3~4コーナーで“淀の坂”を通るため、「長く良い脚」を持つ馬に向いたコースです。
過去データを見ると「中団から末脚を使えるタイプ」が勝ち上がる傾向が強く、逃げや追い込みだけの競馬では勝ち切るのが難しい舞台といえます。
この舞台設定を前提に、勝ち馬となりうる“直近のレースストーリー”を整理していきます。
レースの位置づけと傾向
エリザベス女王杯は、3歳以上の牝馬限定・定量戦として行われる伝統のGⅠレースです。
過去10年で勝利した馬の約7割が4歳馬であり、5歳以上の勝ち星は非常に少ない傾向があります。
つまり、勢いと成長力を兼ね備えた若い世代の馬に分があるレースといえるでしょう。
勝ち馬になるための“直近レース”条件
前走でGⅡ以上を経験していること
過去10年の3着以内馬30頭のうち、前走がGⅡ以上だった馬は29頭という高い割合を占めています。
つまり、いきなりこの舞台で勝ち負けできるような馬は、直近でしっかりと格上の舞台を経験している必要があります。
前走がオープン特別や3勝クラスだった馬の勝利は、過去10年でほとんど見られません。
この条件を満たしているかどうかが、勝ち馬への第一歩といえるでしょう。
4歳馬または勢いある3歳馬であること
4歳馬の勝率・複勝率がもっとも安定しており、世代交代の中心として実績を積んでいます。
3歳馬も勢いがある場合は好走することがありますが、経験や完成度の面では4歳馬に一日の長があります。
そのため、直近レースで明確な成長を見せた若い馬が狙い目です。
前走で末脚を使えていること/長めの距離でも好走していること
京都2200mは「長く脚を使える」コース特性を持つため、直近レースで上がり3ハロン34秒台の末脚を使えている馬は好印象です。
また、2000m以上のレース経験も重要で、距離短縮よりも「同距離または延長」での実績がある馬が理想です。
過去には、札幌記念(2600m)やオールカマー(2200m)といった長めの距離を経由してきた馬が好走しています。
出典:JRA公式チャンネル