スマホが携帯電波やWi-Fiの圏外でも、衛星を経由してテキスト通信ができる機能が登場しています。
これまで「圏外=連絡が取れない」と思われてきた常識が、少しずつ変わりつつあります。
この記事では、その最新の技術や対応機種、実際の使い方や注意点をわかりやすく紹介します。
あわせて、「衛星=天気予報やGPS」という従来のイメージを超えた、新しい視点についても触れています。
Contents
衛星通信とは?GPSとの違い
スマホの衛星通信というと、GPSと混同される方も多いと思います。
しかし、GPSは「衛星から信号を受け取る」ことで位置を特定する仕組みであり、スマホが自らデータを送ることはありません。
一方、衛星通信は「衛星を介してデータを送受信する」技術です。
つまり、衛星通信対応スマホは、地上の基地局ではなく宇宙空間にある通信衛星と直接やり取りができるようになります。
これにより、山や海など電波が届かない地域でも通信が可能となります。
日本と世界で広がる最新動向
iPhoneで始まった「衛星経由の緊急SOS」
日本では2024年から、iPhone 14/15シリーズにおいて「衛星経由の緊急SOS」が利用できるようになりました。
携帯通信やWi-Fiが届かない場所でも、衛星を介してテキスト形式で緊急通報サービスに連絡できます。
利用には空が見える場所が必要で、画面の指示に従って端末を衛星の方向に向けると通信が確立されます。
なお、利用開始から2年間は無料で提供されています。
Androidスマホでも実証実験中
海外では、2025年にメキシコでAndroidスマホと衛星を直接つなぎ、SMS(ショートメッセージ)の送受信に成功した実証実験が行われました。
この技術は「Direct-to-Device(D2D)」と呼ばれ、スマホが基地局を介さずに衛星と直接通信する仕組みです。
今後は国際規格(3GPP非地上ネットワーク)として標準化が進み、さまざまなメーカーや国で対応が広がる見込みです。
実際にできることと、いまの制約
可能なこと
- 圏外でも緊急テキスト通信(SOS発信)が可能
- 緊急時の位置情報共有
- 将来的にはSMSや限定的なデータ通信にも対応予定
制約や注意点
- 音声通話や動画通信にはまだ対応していません
- 通信には空が見える場所が必要で、建物や木々が多い場所ではつながりにくいです
- 通信の確立までに数秒から数分かかる場合があります
- 対応機種やOSの制限、地域による提供差があります
- 無料期間終了後は有料化される可能性があります
衛星といえば天気予報かGPSでは?
僕は「衛星といえば天気予報かGPS」くらいにしか考えていませんでした。
でも振り返ってみるとGPSの精度も年々上がっており、その延長線上に衛星通信の技術がつながっていると思います。
現代では衛星通信は特別な技術ではなく、日常の延長線にあるものになりつつあります。
これから数年のうちに、誰もが意識せず宇宙と通信している時代が来るのかもしれないのと、StarLinkの使い心地がどんな感じが試してみたいですね。
出典:テレ東BIZ