東京を拠点に活動するTAMTAMは、早稲田大学の音楽サークル出身というルーツを持ち、ジャンルの枠を超えたクロスオーバー・サウンドで注目を集めているバンドです。
国内だけでなく海外レーベルとも提携し、インディペンデントな姿勢を保ちながら国際的な評価を広げています。
この記事では、TAMTAMの結成背景、音楽性、最新リリース、活動状況、そして今後の展望をデータと解説を交えてご紹介します。
最後に、筆者の所感も添えてまとめます。
Contents
結成背景とメンバー構成
起源と大学時代
TAMTAMは、早稲田大学の音楽サークルから誕生しました。
大学在学中の仲間を中心にサークル活動として音楽を始めたことがきっかけで、バンドとしての基盤が築かれました。
メンバー構成
現在のメンバーは以下の4人です。
- Kuro:ボーカル/シンセサイザー(作詞・作曲も担当)
- Affee Takahashi:ドラム/ビートプログラミング
- Yuthke:ギター
- Haluna Ishigaki:ベースギター
それぞれが担当楽器を持ちつつ、曲の構成やミックスにも深く関わっており、演奏者という枠を超えたクリエイティブ集団となっています。
音楽性とスタイルの変遷
レゲエ/ダブの流れ
TAMTAMの初期は、レゲエやダブを基盤としたサウンドが中心でした。
レゲエ特有のリズムと、ダブの残響・空間処理を取り入れた柔らかなグルーヴ感が特徴的でした。
ジャズ・ニューエイジ・サイケデリック
活動を重ねるうちに、TAMTAMはより多様なジャンルを融合する方向へ進化します。
ジャズ、ソウル、ニューエイジ、サイケデリック・ポップなど、多様な要素を取り入れることで、独自の音楽世界を築き上げていきました。
この結果、単なる「ダブ・バンド」という枠を超えた、自由度の高い“ジャム・バンド”としてのスタイルが確立されました。
集大成的作品と音像の深化
2025年5月には、約5年ぶりとなるフルアルバム『Where They Dwell』をリリースしました。
この作品はセルフ・レコーディングとミックスによって制作され、バンドとしての旅や体験を音に込めた“棲むものたち”への視点をテーマにしています。
また、2024年にはEP『Ramble In The Rainbow』を海外レーベルから発表し、海外での注目度をさらに高めました。
最新リリースと活動状況
『Where They Dwell』リリース
2025年5月23日に米国ワシントンD.C.のレーベル〈PPU(Peoples Potential Unlimited)〉から配信リリースされた『Where They Dwell』は、彼らのサウンドの集大成ともいえるアルバムです。
リード曲「Dragon In The Lagoon」はミュージックビデオも同日に公開され、音と映像の融合による新たな表現が注目を集めました。
ライブ・フェス出演と国際展開
国内ではフェス出演やワンマンライブなど、ライブ活動も精力的に行っています。
たとえば2025年9月には東京・WPÜ SHINJUKUでのワンマンライブが予定されています。
また、カナダ、韓国、オーストラリアなど海外でのライブ実績もあり、英BBCラジオやNTSラジオでも楽曲が取り上げられるなど、国際的な評価を高めています。
出典:TAMTAM Official