数値・実績で見るTAMTAM
- フルアルバム『Where They Dwell』:2025年5月リリース
- リリース間隔:前作から約5年ぶり
- リリース先:米国レーベル〈PPU〉との連携による国際展開
- シングル「Love Is Stronger Than Pride」:2025年7月リリース
- 海外メディア登場:BBC、NTS、Bandcamp Weeklyなどで紹介実績あり
これらの実績は、インディーズでありながらも確実に世界へと広がっていることを示しています。
聴きどころ・作品解説
テーマと世界観
『Where They Dwell』は「棲むものたち」をテーマに掲げ、生命や存在へのまなざしを音で描いた作品。
有機的な音と幻想的な世界観が融合し、聴く人を異世界の旅へと誘うような構成となっています。
サウンドの質感・構成
- ダブの残響や空間表現を重視しながらも、ジャズのハーモニーやニューエイジの静けさを融合
- イントロからアウトロまで流れを意識したアルバム構成
- セルフ・レコーディングによる繊細な音作り
おすすめトラック
- 「Dragon In The Lagoon」:広がりのある音像と映像的な構成が魅力
- 「Magic Hour」:穏やかで深みのあるサウンドが特徴
- 「峠 – Kitakami」:旅情を感じるアルバム終盤の名曲
将来性と課題
強みと可能性
- ジャンルを横断する柔軟な音楽性
- 海外レーベルとの提携による国際的な発信力
- 自主制作による高い表現力
課題と展望
- 認知度の拡大にはさらなるメディア露出が必要
- 世界基準のプロモーション体制の強化
- スタイルを広げすぎず「TAMTAMらしさ」を明確化すること
その自由さが魅力
根底にしっかりとしたテーマがありながらも、決してスタイルを固定しない柔軟さを感じます。
レゲエやダブを軸にしつつ、時代や気分に合わせて自在に表現を変えていく姿勢は、たぶん世界の音楽シーンに通じるもの。
『Where They Dwell』では音の深みと物語性がより強まり、聴くたびに新しい発見があるような構成になっています。
今後はさらに「TAMTAMらしさ」という個性を際立たせながら、存在感を高めていくことを期待しています。
出典:TAMTAM Official
まとめ
TAMTAMは、早稲田大学の音楽サークルをルーツに持つクロスオーバーなジャム・バンドです。
レゲエやダブを基盤としながら、ジャズ、ニューエイジ、サイケデリックなどの要素を自由に融合させ、独自の音楽世界を展開しています。
2025年には約5年ぶりのアルバム『Where They Dwell』を海外レーベルから発表し、国内外で注目を集めました。
その自由で実験的な姿勢は、今後の日本の音楽シーンにも大きな影響を与える存在になるでしょう。
“型にはまらない音楽”を体現するTAMTAMの挑戦は、これからが本番です。
参考リンク
- TAMTAM公式サイト:https://tamtam-band.com/
- DIGLE MAG:TAMTAM、約5年ぶりのフルアルバム『Where They Dwell』をリリース
- P-VINE:TAMTAM アーティスト情報