芝の上を駆け抜ける若きミッドフィールダー。
ピッチの中央でボールを受け、長いストライドで前線へ突き進む。
その姿はかつて世界を驚かせた澤穂希選手を思い出させる。
谷川萌々子、19歳。次世代なでしこの象徴として、今もっとも注目されている存在だ。
1. プロフィールからわかる急成長のスピード
谷川萌々子は2005年生まれ、愛知県出身。
168cmの長身を活かし、ボランチから攻撃的MFまで幅広くこなす。
2022年にはU-17日本女子代表に選出、2023年には早くもなでしこジャパンデビューを果たし、国際舞台へと駆け上がった。
わずか10代後半で代表の一員としてプレーするのは異例で、世代を飛び越えるスピード感がある。
クラブではスウェーデンのローゼンゴードでプレー、2024年のリーグ戦では20試合16得点という驚異的な数字を残し、MFながら得点王を獲得。
その実績をもって、現在はバイエルン・ミュンヘンに所属している。
2. 国際舞台での実績と存在感
2025年2月のSheBelieves Cup、コロンビア戦で彼女は鮮烈なロングシュートを決め、スタジアムをどよめかせた。
日本が4-1で勝利した試合で、このゴールは勝負を決定づける一撃となった。
なでしこジャパンの歴史を振り返れば、澤穂希が15歳で代表デビューし、30代で世界一に導いた。
谷川はその足跡をなぞるかのように、10代で代表ゴールをマーク。
世代交代が叫ばれるなかで、彼女の存在感は確実に増している。
ただし、バイエルンでは強豪選手との競争が激しく、リーグ戦での出場時間はまだ限定的。
それでもDFBポカールでゴールとアシストを記録するなど、短い出場時間で結果を残している。
「出たら必ず何かを起こす」タイプとして、クラブ内でも評価を高めつつある。
出典:にわかサッカー