時間を上手に使いたいと思っていても、効率化の情報が多すぎて迷ってしまうことがあります。
タイパという言葉が浸透する一方で、あまり意識しすぎると逆に疲れるという声も増えています。
ここでは、最新の傾向も踏まえながらタイパをシンプルに捉える方法をまとめています。
無理をしない範囲で気軽に取り入れられる考え方を中心にお伝えします。
優先度の高い順は本当に効率的なのか
優先度を決めることは大切ですが、それだけに依存すると効率が下がることがあります。
人はタスクの重要度よりも、そのときの脳の状態によって集中力が大きく変わるためです。
研究では、作業開始時の心理的負荷によって処理スピードが大きく上下することが指摘されています。
優先度よりも「いま最も取りかかりやすい作業」を選ぶほうが結果的にスムーズに進むことが多いとされています。
午前がクリエイティブという説よりも個人差が重要です
「午前中は頭が冴える」と言われることがありますが、実際には個人差が大きいです。
人の生体リズムは朝型・中間型・夜型に分類され、分布を見ると大多数が中間型です。
そのため、午前中が最もクリエイティブになるのは一部の人だけで、他の人には当てはまりません。
自分のリズムに合わせて作業時間を調整するほうが効率的なケースが多いといえます。
タイパを意識しすぎると品質が落ちることがあります
タイパを強く意識すると、早く終わらせることが目的化しやすくなります。
しかし、質の高い成果を生むには、没頭状態に入るまでの時間も重要です。
没頭状態に至るまでの助走には一定の時間が必要で、急いで片付けようとすると逆に質が下がることがあるとされています。
特に創造的な作業や思考の深さが求められるタスクでは、急ぎすぎない姿勢が大切です。
楽しむ人の効率にはなかなか勝てません
心理学では、楽しさがあるタスクのほうが集中力や継続力が高まることが示されています。
楽しさや好奇心は自然と作業スピードを押し上げるため、モチベーションにも良い影響を与えます。
好きなことに取り組む時間は、同じ作業でも効率が高くなる傾向があります。
タイパを求めるよりも、楽しさを増やすことのほうが実は大きな効果を生むことが多いです。
出典:NewsPicks /ニューズピックス