ケガをしないための体づくり
80代で走り続けている方は、実はトレーニング以上に日々のケアを大切にしています。
特別なことをしなくても、片足立ちを30秒ずつ行い、軽いスクワットを10回ほどし、足首まわりを丁寧に動かして可動域を保つだけで、走りの安定感がぐっと変わります。
また、着地の衝撃を減らす工夫も効果的です。
足の中ほど(ミッドフット)で着地する意識を持つと、膝や腰への負担がかなり軽くなります。
シューズはクッション性を重視し、ほんの少し体を前に傾けて走るだけで、自然と前に進みやすくなります。
食事と回復の考え方
走力を伸ばすには、練習だけではなく、食事と休息が大きな役割を果たします。
80代では特にその影響が大きく、ここを整えるだけで走る時の感覚が驚くほど変わります。
1日に60〜70gほどのたんぱく質を目安に、魚や鶏肉、大豆製品などを中心に取り入れると良いです。
また、朝にコップ1杯の水を飲むだけでも体が目覚めやすくなり、運動中の水分補給も欠かせません。
高齢になると喉の渇きを感じにくくなるので、意識的にこまめな水分補給が必要です。
睡眠は7時間以上確保できると回復しやすく、夜遅い食事を控えると睡眠の質も上がります。
80歳でサブ60を目指す意味
80歳で10kmを60分以内に走るというのは、単なる記録ではなく、その人の生き方がにじみ出る挑戦だと思います。
速く走ることそのものよりも、日々の積み重ねを欠かさずに続けていく姿勢に、大きな力が宿ります。
若い頃とは違う体と向き合いながら、少しずつ自分なりのペースで前に進んでいく。
その姿には、タイム以上の価値がありますし、周囲の人にも勇気を与えてくれます。
出典:The Asahi Shimbun Company
まとめ
80歳でサブ60を目指すのは高い目標ですが、達成している方がいる以上、不可能ではありません。
健康状態を確認しながら、無理のない練習を週3〜4日続けていくことで、走力は確実に伸びていきます。
ケガの予防と回復も大切で、栄養と睡眠が走る力をしっかり支えてくれます。
何よりも価値があるのは、年齢に関係なく前に進み続けようとするその姿勢です。
参考リンク
https://www.runnersworld.com/
https://www.jstage.jst.go.jp/
https://www.sponichi.co.jp/
https://www.marathon-guide.com/
https://www.healthline.com/
※10kmマラソンの平均記録と世界記録 – 自分の目標タイムを見直そう