「コーダーはもういらない」とは?現役エンジニアがAI時代の“仕事の本質”について語ってみる

SNOW

2025-12-15

ジョブマーケットの実態 ─ AIと若手の関係

AIの普及は、若手エンジニアの雇用にも影響を与えています。

ある調査では、22〜25歳のソフトウェア開発職の雇用が、数年前と比べて約20%減少したというデータがあります。

AI導入が、その一因として挙げられています。

一方で、AIを使いこなせるエンジニアへの需要は高まっています。

AIを理解し、業務に組み込める人材を採用したい、という動きは明確です。

「ただコードを書く人」よりも、「AIと協力して価値を生み出せる人」が求められている状況です。


現役エンジニアが感じるAI時代の仕事の本質

現場で働いていて感じるのは、変わっているのは「やり方」であって、「仕事の本質」ではないという点です。

コードを書く作業自体は、AIが手伝ってくれる場面が増えました。

それでも、顧客やチームとのやり取り、要件の解釈、想定外の問題への対応は、人間に委ねられています。

AIが得意なのは、与えられた問題を速く解くことです。

人間が得意なのは、どの問題を解くべきかを考えることです。

この違いが、「コーダー不要論」と現実との間にある溝だと感じています。

AI時代のエンジニアとして生きる視点

AIに仕事を奪われるかどうかを心配する前に、少し視点を変えることが大切です。

AIは敵ではなく、道具です。

道具を使いこなせる人は、AIの力を借りて自分の価値を高めることができます。

一方で、AIを避け続けていると、変化についていくのは難しくなります。

これから求められるのは、AIをコード生成機として使うだけでなく、思考を広げる相棒として扱う姿勢です。

「コーダー」が不要になるのではなく、「単なるコーダー」の仕事が減る。

そして、「問題を解くエンジニア」は、これからも必要とされ続けます。

そう考えると、AI時代は不安だけでなく、新しい可能性も含んでいると感じます。


出典:Chill Flow

まとめ

AIの進化によって、コーディングの効率や作業スタイルは大きく変わりました。

しかし、AIが人間のエンジニアを完全に置き換える未来は、まだ現実にはなっていません。

ルーティン作業や初歩的なコード生成はAIが担うようになりましたが、

本質的な問題解決や価値創造は、今も人間の役割です。

若手の雇用や単純作業には影響が出ていますが、
AIを使いこなせる人材への需要は確実に高まっています。

これからのエンジニアには、AIと共に価値を生み出す力が求められています。


参考リンク

https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2512/11/news010.html

https://www.netcorpsoftwaredevelopment.com/article/will-ai-replace-programmers

https://intuitionlabs.ai/articles/ai-impact-graduate-jobs-2025

https://www.simplilearn.com/will-ai-replace-software-engineers-article

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