この本を読みながら、仕事の現場で実際に起きた出来事を思い出しました。
正しさを全部拾おうとすると、逆に消耗する場面があると感じた一日でした。
本に書かれている「放っておく」という考え方は、理屈ではなく実践で効くと実感しました。
この記事では読書感想と、今日の体験談を重ねながらまとめます。
しかたのないことに心を注がない
この本の中心にあるのは、どうにもならないことに力を使わないという姿勢です。
人は一日に約3万5千回の判断をしていると言われています。
判断の回数が増えるほど、疲労やイライラが増えることも分かっています。
すべてを正そうとするのは、判断の無駄遣いだと気づかされました。
今日の現場でも、放っておいても問題にならないことが、いくつもありました。
そこに踏み込まなかったことで、驚くほど静かな気持ちで一日を過ごすことができました。
そっとしておく人間関係のコツ
人間関係の悩みの多くは、相手の課題に入り込みすぎることから始まります。
厚生労働省の調査でも、仕事のストレス要因の上位は、人間関係です。
特に相手の行動や判断を変えようとすると、摩擦が生まれやすくなります。
そっとしておくことは、冷たさではなく距離感の調整。
火種になりそうなことも、一言の常識的な発言を置いてくるだけで、それ以上は増えませんでした。
いい人の仮面を外す
いい人でいようとすると、説明やフォローが増えがち。
その結果、責任まで引き受けてしまうことがあります。
日本人の約6割が「頼まれると断れない」と感じているという調査もあります。
放っておく力は良い人をやめる練習、必要以上に優しくしないことを選ぶことも、必要なことと理解できました。
お世話や親切は“しっぱなし”で良い
親切は、相手が受け取って初めて成立します。
何度も確認したり、反応を求めると負担になります。
心理学では、過剰な親切はストレスを生むことが知られています。
一度やったら、あとは放っておくくらいがちょうど良い。
今日も対応後は、余計な一言を言わないように努めました。
後悔はすべて“妄想”
後悔の多くは、起きていない未来を想像することから生まれます。
脳科学の分野でも、不安の約8割は実際には起きないと言われています。
あのとき言えばよかったという思考は、ほぼ妄想です。
今日は翌日に持ち越さないと決めたことで、後悔が残りませんでした。
情報の“暴飲暴食”をやめる
現代人は一日に平安時代の人の一年分以上の情報に触れているそうです。
情報が多いほど、正しさを探し続けてしまいます。
この本は、情報を減らすことも放っておく力だと教えてくれます。
今日も必要以上に背景を探らないようにしました。
出典:白玉