人は誰でも、ふとした瞬間に「自分は少しできる側かもしれない」と思うことがあります。
仕事や趣味、経験年数など、比較材料はいくらでもあります。
ただ、その感覚は長く続くものなのか、という疑問も同時に湧いてきます。
この記事では、「自分は人よりすごい」という感覚がなぜ儚いのかを、いくつかの視点から静かに考えてみます。
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比較によって生まれる「すごさ」の正体
人が自分をすごいと思う瞬間の多くは、比較がきっかけです。
同じ職場、同じ年齢、同じ環境という限定条件の中で、相対的に上に見えたときに安心します。
内閣府の意識調査でも、日本人の約6割が「自分は平均的」と回答しています。
つまり、少し上に見えただけで「すごい側」に寄ってしまう構造があるのです。
限定条件が外れた瞬間に起きること
比較は、前提が変わると簡単に崩れます。
部署が変わる、環境が変わる、評価軸が変わるだけで立ち位置は動きます。
世界規模で見ると、日本で上位10%のスキルでも、グローバルでは平均以下になるケースもあります。
すごさは能力というより、場所依存であることが多いです。
成功体験がもたらす錯覚
成功体験は自信を生み、再現性のない偶然だった場合、錯覚に変わります。
心理学では「成功バイアス」と呼ばれ、成功した理由を自分の実力に寄せやすい傾向が知られています。
実際、ビジネス系の調査では、成功要因の約40%以上が運や環境だったと後から分析されるケースもあります。
再現できない成功がもたらす不安
同じ結果が出ないと、人は焦ります。
そこで「自分は本当はすごくないのでは」と揺れ始めます。
この揺れこそが、すごさの儚さを感じる瞬間です。
安定しない自信は、長く持ち続けるのが難しいです。
SNS時代に加速する優越感の消耗
SNSは他人の成果が可視化されやすい場所です。
フォロワー数、いいね数、実績報告が並びます。
総務省の調査では、20〜40代の約7割がSNSで他人と比較して疲れた経験があると答えています。
優越感は一瞬、消耗は長時間という構図になりやすいです。
優越感は「更新」が必要になる
一度得た優越感は、すぐに慣れます。
次はもっと上の証明が必要になってきて、競争になると満足できる瞬間は減っていきます。
すごいと思い続けること自体が、負荷になります。
年齢とともに変わる評価軸
若い頃は成長速度が評価されやすいです。
年齢を重ねると、安定性や再現性が重視されます。
厚生労働省の就労データでも、40代以降は「突出」より「信頼」が評価要因として上位に来ます。
この変化に気づかないと、過去の栄光にしがみつきやすくなります。
昔の自分と比較してしまう罠
他人ではなく、過去の自分と比べ始めることもあります。
これもまた苦しくなりやすい比較で、成長曲線は直線ではありません。
緩やかになるだけで、価値が消えたわけではないです。
出典:ガルchまとめちゃんねる