Google マップは2025年現在、月間20億人以上が使う世界最大の地図サービスとなり — 年間で約1兆kmもの経路検索を支えています 。
膨大な航空写真・レビュー・ストリートビューは、旅の下調べや撮影スポット探しにも応用できますが、必要な情報を“掘り当てる”には手順があります。
本稿では、Google マップだけを使い「まだ行ったことのない絶景」を見つける方法を、データ30 %・実践解説70 %の配分で整理します。
観光サイトやSNSに頼らず、マップの機能とロジックを最大限に活かす“リサーチフロー”を提案します。
1.Google マップが絶景探索に向く理由
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圧倒的なデータ規模
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ストリートビューは100超の国・地域で2,200億枚以上の360°画像を公開し、総走行距離は1,600万kmを超えています。
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写真・クチコミを投稿する「ローカルガイド」は世界で1億人規模と推計され、日々レビューと写真が増え続けています(Google I/O 2023 で“6製品が20億MAU超”と言及)。
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これだけの“集合知”が一枚の地図上に統合されているサービスは他にありません。
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視覚的レイヤーが豊富
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写真タブ(モバイル)/「写真を表示」(PC)
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ストリートビュー & 360°屋内ビュー
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3D/Immersive View(対応都市のみ)
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画像中心のレイヤーを組み合わせれば、紙ガイドではわからない「実際に見える構図」まで事前検証できます。
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評価軸が統一されている
★1.0〜5.0の星評価とレビュー件数という単純指標で、世界中のスポットを横並び比較できる点は旅程最適化に好都合です。
※Googleマップで絶景と検索して評価を見て回るの図
2.候補抽出:検索キーワードとコミュニティ情報を掛け合わせる
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カテゴリー検索を活用する
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PCなら検索窓に「scenic spot」「viewpoint」「lookout」「sunrise spot」など英語カテゴリを入れ、言語依存のバラツキを回避。
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カメラアイコンは内部的に “Scenic spot” カテゴリに紐付く。英語UIに切り替えるとヒット数が増えるケースが多い。
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レビュー統計から“当たり”を見抜く
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レビュー件数×平均評価をざっくり「実績スコア」として見る。
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観光地密集エリアでは ★4.7 以上かつレビュー1,000件超を第一候補に。
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都市郊外や離島なら ★4.5/200件でも希少性が高い。
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20億MAUという巨大母集団の中で上位2 %に入る評価なら、実地で外すリスクは低い。
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写真タブで“構図”を確認する
同じ場所でも撮影アングルが複数ある場合、写真→「最新」「トップ」などで並べ替え、-
太陽高度(影の向き)
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混雑度インジケーター(人気の時間帯)
をチェック。撮影ベストタイムを推定できる。
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ローカルガイドの高ポイント投稿を優先
各写真の右上に表示されるレベルバッジ(Lv.7〜10)は投稿品質の目安。経験豊富なガイドの写真は情報量が多く、ハイキングコースの分岐や隠れ展望台のヒントが書かれていることも。
3.現地シミュレーションとリスクヘッジ
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ストリートビュー&航空写真でアクセス確認
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入口の駐車スペース有無
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登山道の傾斜・路面状態
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写真と同じ構図が歩道から撮れるか、私有地に入らないと無理か
などを立体的に把握する。
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時間帯・季節の見え方をプロット
ストリートビューは撮影年月が表示される。複数年度のイメージがあれば、植生の色づきや積雪量を比較し、ベストシーズンを逆算。 -
オフライン対策
*「オフラインマップをダウンロード」→山間部や海外で通信が不安定でもナビ可。-
緯度経度をメモしておけば、接続が切れても座標検索で復帰できる。
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代替ポイントをリスト化
天候不良や通行止めに備え、同一エリアで評価4.5以上の第2・第3候補を★で保存。「リスト共有」機能で同行者とURL共有しておくと判断が速い。
まとめ
Google マップは (1) 20億MAUを支える圧倒的データ量、(2) レビューと画像レイヤーの統合、(3) ストリートビューによる実写検証、という三つの強みを備えています。
カテゴリ検索→レビュー統計→写真タブ→ストリートビューという順で情報を絞り込めば、観光サイトを回遊するより短時間で“自分だけの絶景リスト”を作成可能です。
最後に、現地シミュレーションと代替プランの準備を忘れなければ、たとえ初めての土地でも高確率で最高の景色に出会えるでしょう。
この記事をガイドに、次の旅程づくりをぜひマップだけで試してみてください。
SNOWさんは検討だけした
ひさしぶりに父母ヶ浜へ行ってみようとなって、実際に行ってきましたって言いたかったけど、忙しくていけていません。笑
絶景が見つかるといっても、有名な観光スポットになっていてすでに知っていいる可能性が高いとは思います。
ただ景色を基準に検索するってあんまりしないような気がしたので、ちょっと提案してみました。
実際、調べた感じ「あー、こういうの行きたかったわ」と思って、自分疲れてるんだなぁと思いました。苦笑