Javaの基本の基本 – ServletからJSPを呼び出してみる

JavaによるWebアプリケーションの開発において、ServletとJSP(JavaServer Pages)は最初に理解すべき柱となる技術です。

Servletは処理のロジック、JSPは画面表示を担当することで、機能と表示の分離を実現します。

この記事では、ServletからJSPを呼び出す流れをコードベースで示しながら、開発初心者がつまずきやすいポイントにも触れていきます。

Java EE(Jakarta EE)入門の一歩として、全体像をつかむ参考にしてください。



1.ServletとJSPの役割と関係性を理解する

ServletはJavaクラスとして動作し、HTTPリクエストを処理してレスポンスを生成する役割を持ちます。

一方、JSPはHTMLベースで記述されたテンプレートであり、主にビュー(画面表示)を担当します。

たとえば、ログイン処理のように、ユーザーの入力を受け取り、DBで検証し、結果に応じて画面を切り替えるような場面でこの組み合わせはよく使われます。

ServletとJSPを使い分けることで、ロジックとビューの分離が実現され、保守性が向上します。

近年はSpring Bootなどのフレームワークが主流ですが、その基礎にはこの仕組みがあります。


2.実装例:ServletからJSPを呼び出すコードの流れ

ここでは非常にシンプルな構成を使って、ServletからJSPを呼び出す例を紹介します。

Servlet側のコード例:

このコードでは、/helloというURLでアクセスされたときに、「message」という属性をJSPに渡しつつ、hello.jspへ処理を移譲しています。

ポイントは、RequestDispatcherを使ってforward()している点です。これにより、URLを変えずにJSPへ描画処理を任せられます。

JSP側のコード例:

このJSPでは、Servletから渡されたmessageを受け取り、HTMLとして表示しています。これにより、ユーザーは「こんにちは、JSP!」と表示された画面をブラウザで確認できます。


3.初心者がつまずきやすいポイントと解決のヒント

  • パスの指定が通らない問題getRequestDispatcher("/hello.jsp")のスラッシュはwebapp直下を指します。

  • 間違えて/WEB-INF/内に置くと直接表示できないので注意が必要です(これはセキュリティ目的でもあります)。

  • 属性の受け渡しができないsetAttribute()getAttribute()のキー名が一致していないケースがよくあります。タイポを疑うのが先決です。

  • JSPが文字化けする<%@ page contentType="text/html; charset=UTF-8" %>が抜けている、またはServlet側での出力エンコーディング設定を忘れていると文字化けが起こります。

加えて、プロジェクトのディレクトリ構成やweb.xml設定(またはアノテーション)の理解も重要ですが、最初はこの呼び出し関係をしっかり体験することが第一歩です。

「Javaの基礎」(Youtube)


まとめ

ServletとJSPの連携は、Java Web開発の基本の「き」です。

この記事で紹介したような簡単な構成を通して、処理と表示の分離を体感しておくと、後にフレームワークを学ぶ際にも理解がスムーズになります。

まずは動くものを手元で試し、小さな疑問点を一つずつ解決していくことが、最も堅実な成長への道です。


SNOWさんが思ったこと

タイポってタイプミスのことをタイポっていうんだー、と何年かぶりに思い知らされました。

たしかそうだったよなといううろ覚え状態なので、覚えていた脳細胞は今はいない可能性もあるような(謎)

とりあえずJavaの基礎らしきものを思い出してみるコーナーでした。


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