伝えるけど伝わってないぐらいがたぶんちょうど良い – 人間関係


人との関係って、ちゃんと伝えたつもりなのに「伝わってないな」と思うことがよくある。

でも、それって本当にダメなことなんだろうか?

もしかしたら、伝わりすぎないぐらいがちょうどいい距離感かもしれない。

人間関係において、すべてを理解し合おうとするよりも、「あえて余白を残す」ことが、うまくやっていくコツだったりするのだ。

1.伝えたことが全部伝わるとは限らない

人に何かを話したとき、それがそのまま受け取られるとは限らない。

言葉の意味、話すときの空気、相手の気分や状況…そういういろんな要素が絡むからだ。

たとえば「ありがとう」と言ったって、照れ隠しでぶっきらぼうに言えば、感謝してないように見えるかもしれない。

でも、伝わっていないようで、実は相手の中に何かが残っていることもある。

「あのとき言ってたこと、今になってわかったよ」なんてこともある。

つまり、伝えることはその場の理解を求めるよりも、相手の中にタネをまくようなもの。

すぐに芽が出なくても、それでいいのかもしれない。


2.全部わかってほしいと思うと、むしろ伝わらなくなる

本気で話すほど、全部を分かってほしくなる。

でもその気持ちが強すぎると、逆に相手を押しつけがましく感じさせてしまうことがある。

自分の思いを100%届けようとすると、言葉が強くなったり、説明がくどくなったりして、かえって届きにくくなる。

それに、そもそも人は他人のことを完全には理解できない。どれだけ近しい関係でも、感じ方はそれぞれ違う。

「わかってくれたらラッキー」ぐらいのスタンスでいると、自然体でいられるし、相手にも気を使わせすぎずにすむ。

少しだけ「わかりにくさ」がある関係の方が、案外うまく続いていく。


3.伝わらなさを前提にした関係の築き方

「伝わらないかもしれない」を前提にすると、伝え方も変わってくる。

丁寧に言葉を選んだり、あえて少し曖昧にしたり、相手が考える余地を残すようになる。

「こういう風に思ってるけど、どうかな?」と問いかけるような伝え方は、押しつけではなく、やり取りのきっかけになる。

仕事でも家庭でも、相手が自分なりに受け取ってくれて、それをもとに考えてくれたら、それで十分。「理解してもらおう」よりも「関心を持ってもらおう」と思えば、コミュニケーションはもっと柔らかくなる。

伝えたことをすぐに判断せず、相手にゆだねてみる。それが、信頼の芽を育てることにつながる。


まとめ

人間関係で一番やっかいなのは、「ちゃんと伝えたのに…」という気持ち。

でもそれは、相手との違いがあるからこそ起きることで、それ自体は悪いことじゃない。

伝わっていないようで、ちゃんと残っていることもあるし、少しわかりにくいからこそ、相手が自分のペースで受け取れることもある。

伝えることは大事。

でも、伝わりきらなくても焦らない。それぐらいの「曖昧さ」や「間」が、関係を長持ちさせてくれる。

だから今日も、少しだけ言葉を残しておくぐらいで、ちょうどいいのかもしれない。

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか(Amazon)


SNOWさんの思うこと

よく刺さる言葉とか動画とか言われますが、そういうのはあんまりいいことじゃないなと実感してきている今日この頃です。

ドーパミンが出る、ないと不安になるみたいな、そういう意味のない行動が散見されるようになる。

それは本人が気づかないと周りからではなかなか難しい、ただスマホを眺めているだけだからわかりづらい。

本題とは違うけど、そういうことを思い出しました。

伝えようとしたことがちゃんと伝わっていないからこそ、あとで間違っていても何事もなく物事が進むのですね。

ちょっと違うか。笑


🎁 Sponsors: Amazon | Prime | Music | Audible | Kindle Unlimited 🎁