2024-25シーズン、オクラホマシティ・サンダーがついにNBAの頂点に立ちました。
チームをけん引したのは、圧倒的な存在感を放ち続けたShai Gilgeous-Alexander(以下SGA)。
若い力と戦略がかみ合い、盤石のチームとなったOKCは、数字にも表れた圧倒的な強さで栄冠を手にしました。
ここではその快進撃の背景と、歴史的シーズンの意味を深掘りしていきます。
1. 歴史を塗り替えたチーム成績と選手層
サンダーはレギュラーシーズンで68勝14敗を記録し、リーグ全体でトップの勝率を誇りました。
これはフランチャイズ史上最多勝であり、平均勝利差+12.9というスタッツは、1971-72年の名門レイカーズをも凌ぐ圧倒的な支配力を示しています。
チームの中心はもちろんSGA。平均32.7得点・6.4アシスト・5.0リバウンドという数字で攻守に渡ってチームを支えました。
加えて、Jalen WilliamsやChet Holmgrenといった若手も著しく成長し、ベンチにはIsaiah HartensteinやAlex Carusoといった実力者が名を連ね、層の厚さが際立ちました。
スターターと控えが一体となった今季のOKCは、まさに「完成されたチーム」でした。
2. 苦しみながらも突き進んだプレーオフ
プレーオフでもその勢いは衰えません。
1回戦ではグリズリーズを4連勝で撃破。
2回戦では昨季王者のナゲッツと激闘の末、Game 7で勝利し、西の決勝では5戦で勝ち切るなど、着実にステップを踏んでいきました。
NBAファイナルではインディアナ・ペイサーズと対戦。
シリーズは最終戦までもつれましたが、Game 7で103-91と力の差を見せつけ、堂々の初優勝。
対戦相手のエース、タイリース・ハリバートンが試合中にアキレス腱を負傷するという不運も重なったとはいえ、サンダーの勝因はあくまで全体の完成度の高さにありました。
3. 歴史に名を刻んだSGAの偉業
SGAは今季、レギュラーシーズンMVPと得点王に加え、ファイナルMVPまでも獲得。
これらすべてを一度に手にしたのは、NBAの長い歴史の中でもほんの数人のみで、彼の名前はShaquille O’Neal、Michael Jordan、Kareem Abdul-Jabbarら伝説的な存在と並ぶことになります。
プレーオフではさらに数字を伸ばし、ファイナルでは平均29得点・12アシストを記録。
Game 7では20得点10アシストと“完璧なゲーム”を披露し、攻守にわたって支配力を示しました。
スティールなど守備面でも貢献度が高く、SGAのプレースタイルはまさに“現代型オールラウンダー”といえるでしょう。
まとめ
2024-25シーズンのオクラホマシティ・サンダーは、完成度、実力、そして若さの全てを兼ね備えたチームでした。
SGAという絶対的な柱に加え、脇を固める若手とベテランの融合が、長いシーズンを通して持続的な強さを生み出しました。
この優勝は通過点に過ぎないかもしれません。
サム・プレスティGMのチーム構築が今後も進化していけば、サンダーはNBAの主役であり続けるでしょう。
SGAとともに歩むOKCの未来に、さらなる期待が集まります。
出典:Youtube(NBA)
SNOWさんもお祝い
OKC優勝のお祝いというわけではないけど、回らないお寿司を食べに行ってきました。
一流の所作というのは、バスケでも寿司職人でも、どこか通じるものがあります。
無駄がなく、確実に仕留める、そしてみんなが笑顔になる、そういうのが一流なのかなと。
過去に自分で書いたSGAの記事で「オクラホマサンダー優勝する」と豪語していましたが、無事にかなってよかったです。
現代版の絶対的エースSGAと、JDubはじめ超有能な選手たち、まさにチームで勝ち取った優勝だと思います。
コービーやレブロンやカリーのような、超スーパースターが活躍する時代は終わりを迎えつつあるのかもしれない。
絶対的エースという表現はしましたが、個人ではなくチームで優勝するのがこれからの主流になっていくのかもしれないですね。