真夏の太陽が照りつける甲子園球場に、爽やかな風が吹き抜けた瞬間でした。
香川県代表・尽誠学園高校が、見事な完封勝利で初戦突破を決めたのです。
長年のファンにとっても、23年ぶりとなる夏の初戦白星は特別な意味を持つでしょう。
試合後のスタンドは、拍手と笑顔でいっぱいに包まれていました。
1.尽誠学園の歴史と強さの背景
尽誠学園高校は、香川県善通寺市にある私立校で、1884年創立という長い歴史を誇ります。
野球部は1980年代以降、県内屈指の強豪として知られ、夏の甲子園出場は今回で10回以上。
特に2000年代初頭までは常連校としての存在感を放ってきました。
近年は県内のライバル校の台頭もあり、甲子園での勝利から遠ざかっていましたが、今大会でその空白を打ち破りました。
地元・香川では、尽誠といえば堅実な守備と冷静な試合運びが持ち味というイメージが根強くあります。
今回の勝利も、まさにそのスタイルを体現したものでした。
2.初戦の勝利を支えた主力選手たち
8月12日の初戦、相手は大阪代表・東大阪大柏原高校。
試合は序盤から緊張感のある投手戦となりましたが、尽誠のエースで主将の廣瀬賢汰投手(3年)が流れを引き寄せます。
廣瀬投手は無四球の完封に加え、自らバットでも2打点を挙げる活躍。
この“大黒柱”ぶりは、観客席からも何度もため息と歓声を呼びました。
得点シーンは5回、奥一真選手の二塁打を皮切りに、木下立晴選手(3年)のタイムリー、続く廣瀬主将の適時打で一気に3点を奪取。
その後は守備陣も集中力を切らさず、最後まで危なげない展開で締めくくりました。
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