Lucy Blue – アイルランド出身のオルタナティブソングライター

SNOW

2025-11-24

夜の街を歩くとき、ふとイヤホンから流れる曲に救われることがあります。

その声が静かに寄り添い、景色を違う色に変えてくれる。

そんな体験を与えてくれるのが、アイルランド出身のシンガーソングライター Lucy Blue。

彼女の音楽は、数字やリリース年表よりも「空気の手触り」で人を惹きつけます。

1. Lucy Blueとは誰か

Lucy Blue(本名 Lucy McDonnell)は2000年代生まれ、アイルランド・ダブリン出身のアーティストです。

2021年にシングル「See You Later」でデビューし、同年にEP『FISHBOWL』をリリース。

翌2022年には2枚目のEP『Suburban Hollywood』を発表し、英国内フェスやライブシーンに登場しました。

2023年12月にはアルバム『Unsent Letters』をリリース。

ベッドルームでの制作から始まったキャリアは、いまや大きな舞台へと広がっています。

彼女の特徴は、ギターやピアノを操りながら、自ら楽曲をプロデュースするセルフメイド感。

音楽的にはポップの軽やかさとオルタナティブの深みが同居しており、リスナーを自然と惹き込んでいきます。


2. 音楽スタイルとその魅力

Lucy Blueの音楽は「bedroom pop」とも評されます。

ただし一過性のDIY感覚ではなく、Joni MitchellやPrinceといった偉大なアーティストからの影響を土台にしています。

そこに映画や写真といったビジュアルアートの要素も加わり、映像を伴ったような空気感を作り出しています。

曲を聴くと、深夜の街灯の下や、雨上がりの窓辺に立つようなイメージが浮かぶ。

その理由は、彼女が「まずソングライターであること」を強調しているから。

歌詞は映像的で、シンプルだけど余韻が残る。

一文一文が切り取られた映画のワンシーンのようです。

数字的に見ても注目度は上昇中です。

Spotifyでは数百万回再生されている楽曲もあり、2020年代の新人シンガーの中で確実に名前を広げています。

彼女の音楽に共感するリスナー層は、Z世代だけでなく幅広い年代に及びそうです。


出典:Lucy Blue