Sunday (1994) – LAの夢幻的シネマティックインディーバンド

SNOW

2025-11-03

Sunday (1994) の名前を初めて耳にした人も多いかもしれません。

でも一度聴けば、まるで映画のワンシーンに迷い込んだような感覚になります。

LAから届くその音は、夜のドライブやふとした散歩に不思議とマッチします。

「音楽で情景を描く」とはまさにこのことだと感じさせる存在です。

1. Sunday (1994) はどんなバンドか

Sunday (1994) はロサンゼルスを拠点に活動するインディーバンドです。

中心となるのはシンガーの Paige Turner と、イギリス出身のソングライター Lee Newell

ドラマーの Puma も加わり、3人のコアで音を作り上げています。

結成のきっかけは2014年にさかのぼります。

ただ、本格的に自分たちの名義で楽曲を出し始めたのはパンデミック以降。

2024年にセルフタイトルのEP「Sunday (1994)」を発表し、2025年には新作EP「Devotion」をリリースしました。

データで見ると活動歴はまだ浅いですが、そのサウンドの完成度はすでに高水準。

このスピード感も、注目を集める理由のひとつです。


2. 音楽スタイルと世界観の魅力

ジャンルとしては「ドリームポップ」と表現されることが多いです。

しかし、単なる幻想的なポップではなく「シネマティック」と呼びたくなる広がりがあります。

深く響くベースライン、透き通るボーカル、そしてリバーブを効かせたギター。

聴いていると、雨上がりの都会や夕暮れの海岸といった情景が自然と浮かびます。

歌詞のテーマも「恋愛」「嫉妬」「内省」といった普遍的なもの。

誰もが心のどこかで触れたことのある感情を、淡くも鮮やかに切り取っています。

聴いているうちに「あ、これは自分の気持ちに近い」と共感する瞬間が訪れるはずです。


出典:Sunday (1994)