バクーの街並みを舞台にしたF1アゼルバイジャンGP。
石畳と現代建築が交差するコースで、今年も多くのドラマが生まれました。
その中で光ったのがレッドブルの角田裕毅選手。
見事な走りで6位入賞を果たし、確かな存在感を示しました。
1. 角田裕毅が見せた安定感ある走り
今回のアゼルバイジャンGPは、スタートから波乱の展開でした。
高速ストレートと狭い市街地コーナーが入り混じる特有のコースで、序盤から接触やイエローが相次ぎました。
そんな中でも角田選手は冷静でした。
スタート直後は順位をキープしつつ、中盤にかけて前を走る車をじわじわと追い詰めます。
タイヤ交換のタイミングを逃さず、ピット戦略も見事に噛み合いました。
最終的に6位でチェッカー。
トップ勢と比べても差を感じさせないラップタイムを重ね、存在感を放ちました。
2. レースデータから見る6位の価値
今回の角田選手のラップタイムは、平均で1分46秒台後半。
上位ドライバーと比較しても0.3~0.5秒差と、十分戦えるレベルでした。
また、アゼルバイジャンGPは「完走率が低いサーキット」として有名です。
過去5年の平均リタイア率は約30%。
その中で安定して走り切った点も高く評価できます。
チームの戦略も大きな後押しとなりました。
セーフティーカー導入時に無駄のないピットインを行い、混乱の中でも順位を落とさなかったのは、チームとドライバーの信頼関係の賜物でしょう。
出典:DAZN Japan