朝のデスクに座ると、タスク管理ツールには未完了のカードがズラリ。
「今週中に終わる予定だったはず…」とため息が出る。
PCの前にいても進まない焦り。
そんなとき、どう立て直せばいいのか――。
どのくらい限界を超えているのかを確認
数字で見える現実
- IPAが公開した5,546件のプロジェクト分析では工数や品質のばらつきが大きいことが報告されている。
- 「過労や燃え尽き」を感じたエンジニアは57%にのぼるという調査もある。
- 別の調べでは、53%の開発者が「一度は辞めたいと思った」と回答している。
つまり「キャパオーバーは自分だけの問題ではない」という事実が数字にも表れている。
自分の状態を見える化する方法
- 残タスク数と見積もりとの差分を出す
- 予定と実績時間を比べる
- 週あたりの稼働時間を算出
- 睡眠や休憩の時間を簡単に記録する
これだけでも、どこで限界が来ているのかが把握しやすくなる。
キャパオーバーを感じたときにすべきこと
優先順位を整理し、後回しできるものを見つける
- すべて抱え込もうとせず、やるべきものと後に回せるものを切り分ける
- ドキュメント整備や改善タスクなどは後ろに回す
- スコープを調整できないか相談する
チームと正直に共有する
- 「このままだと品質や納期に影響が出る」と伝える
- 代替案を一緒に考える(機能分割、納期変更、担当の再分配など)
- 進捗や課題をオープンにし、判断を任せる
タスクを小さく区切る
- 大きすぎる作業を細かく分解して「今日終わる単位」にする
- 完了条件を明確にして、達成感を得やすくする
外部リソースをうまく使う
- 同僚や後輩に任せられる部分を振る
- 外部ベンダーや派遣に協力を依頼する
- 自動化やツールで省力化する
- 問い合わせ対応などを他部門に回す
自分の余力を守る
- 短い休憩を意識的に入れる
- 睡眠・食事を削らない
- 定期的に振り返り、改善につなげる
- 集中力の低下やミスの増加といったサインを見逃さない
出典:雑学の扉