賃貸住宅でネジ穴を開けてしまったら?補修費用の目安とトラブル回避ガイド

SNOW

2025-10-12

部屋の壁に棚をつけようとしたとき、思わずネジを強く押し込み、コツンと音を立てて穴があいてしまう。

その瞬間、「これ、退去のときに費用を取られるのでは?」と不安になる方は多いと思います。

小さな穴でも、放置すれば原状回復の対象になる場合もあります。

この記事では、賃貸住宅でネジ穴を開けてしまった場合の補修費用や対処法を、最新の情報をもとにわかりやすく解説します。

ネジ穴と原状回復の基本

ネジ穴は「通常使用」に含まれる?

  • 国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、入居者には「通常の使用による損耗や汚れ」を修繕する義務はありません。
  • 画びょう程度の小さな穴であれば、通常使用の範囲とみなされ、修繕費を請求されないことが多いです。
  • ただし、ネジ穴は画びょうよりも大きく、壁の下地まで傷ついている場合は「通常使用を超える損耗」と判断され、借主負担になる可能性があります。

壁の構造とネジ穴の関係

  • 多くの住宅では、石膏ボードの上に壁紙(クロス)が貼られています。
  • ネジを打つと、クロスだけでなく石膏ボードにもダメージが生じることがあります。
  • ボードに割れや欠けが生じている場合、部分補修では済まず、クロスの張り替えや下地の修復が必要になることもあります。

ネジ穴補修の費用目安

ネジ穴の補修費用は、穴の大きさや深さ、補修の方法、地域によって異なります。以下は、一般的な相場の目安です。

小さなネジ穴(直径3〜5mm程度)

  • パテ埋めや部分的なクロス補修で対応できる場合は、1,000〜5,000円程度が相場です。
  • 下地まで損傷している場合は、業者補修で約5,000円前後になることがあります。
  • エアコンの取り付け跡などの場合も、同程度の費用が目安です。

中程度の穴(直径5〜10cm程度)

  • 下地の補修とクロス貼り替えを行う場合、1万円〜3万円前後が一般的です。
  • 業者によっては、1箇所あたり10,000〜17,000円の見積もりになることもあります。
  • 穴が複数ある場合は、その分費用が上乗せされます。

大きな穴(直径10〜20cm以上)

  • クロス貼り替えやボード交換を伴う場合、2万〜5万円程度が目安です。
  • 穴が重なっていたり、広範囲にわたる場合は5万円以上になることもあります。
  • 壁一面のクロス張り替えを行うと、4万〜7万円の費用がかかることもあります。

業者ごとの相場感

  • 小さな穴や凹みの補修で1箇所10,000円前後という料金設定が多いです。
  • 下地まで破損している場合は、15,000〜25,000円程度が目安です。
  • リフォーム系の比較サイトでは、小規模修理20,000〜40,000円、大きな修理30,000〜50,000円という事例も見られます。

出典:えはみのDIYと暮らし

補修費用を抑える方法

補修費をできるだけ安く抑えるためには、事前の対応や判断が大切です。

DIYで補修できる範囲

  • ごく小さな穴で、下地にダメージがない場合は、自分で補修できることもあります。
  • 市販の壁穴補修キットを使用すれば、数百円〜数千円程度で補修可能です。
  • ただし、見た目が不自然になったり、再補修が必要になる場合もあるため、注意が必要です。

業者選びのポイント

  1. 複数の業者に見積もりを依頼する
     相場を把握し、過剰な請求を避けられます。
  2. 補修範囲と内容を明確にする
     パテ埋めだけなのか、クロス貼り替えやボード修繕を含むのかを確認しましょう。
  3. 保証やアフターサービスを確認する
     補修後にクロスが浮くなどの不具合が起きる場合があるため、保証があると安心です。
  4. 近隣業者を選ぶ
     出張費を抑えられ、全体の費用が下がる傾向にあります。

管理会社や大家さんとの相談

  • ネジ穴を見つけたら、まずは管理会社や大家さんに連絡して判断を仰ぐのがベストです。
  • 入居期間が長い場合、クロスの耐用年数(一般的に6年程度)を考慮して負担が軽減されることもあります。
  • 火災保険や家財保険で補修費が補償されるケースもあるため、契約内容を確認してみましょう。

借主負担が免除されるケース

「ネジ穴=必ず自己負担」というわけではありません。条件によっては、費用を軽減できる場合もあります。

経年劣化の考慮

  • クロスの耐用年数を過ぎている場合、経年劣化として扱われることがあります。
  • 入居年数が長い場合、クロスの残存価値を考慮して減額されるケースもあります。

小さな穴は通常使用とみなされる

  • 画びょう程度の小さな穴は、原状回復の対象外と判断されることが一般的です。
  • ネジ穴でも、数が少なく軽微であれば、管理会社が負担を免除してくれることもあります。

トラブルを避けるための注意点

  • 自己判断で補修しない:補修方法を間違えると、かえって費用が増えることがあります。
  • 補修前後の写真を撮る:修繕範囲の証拠になります。
  • 契約書の原状回復条項を確認する:負担範囲が明記されていることがあります。
  • 見積書を保管する:工事範囲と費用を明確にすることで、トラブル防止になります。
  • 退去立会い時に現場確認を行う:その場で説明を受けることで、誤解を防げます。

出典:【不動産経営攻略チャンネル】株式会社LEAF

まとめ

賃貸住宅でネジ穴を開けてしまった場合、費用は穴の大きさや深さ、損傷範囲によって大きく変わります。

小さな穴であれば数千円で済むこともありますが、下地の修繕やクロス貼り替えが必要な場合は数万円以上になることもあります。

ただし、入居年数や原状回復ガイドラインを踏まえれば、借主負担が軽減されるケースも少なくありません。

まずは慌てず、管理会社に相談し、複数の見積もりを取り、状況を記録しておくことが大切です。

ネジ穴ひとつでも、丁寧に対応すれば大きなトラブルを防ぐことができます。