午後の競馬場には、さわやかな風が流れています。
スタンドからは歓声が響き、蹄の音がリズムを刻みます。
出馬表を手にしたあなたは、「どの馬を買えばいいのだろう」と少し迷っているかもしれません。
この記事では、競馬初心者の方が知っておくと役立つ馬券の上手な買い方について、データと実践の両面からわかりやすくご紹介します。
馬券種ごとの特徴と当たりやすさ
主な馬券種と難易度の目安
まずは、馬券の種類とその特徴を整理しておきましょう。
- 単勝:1着になる馬を当てる券です。最もシンプルでわかりやすい券種です。
- 複勝:3着以内に入る馬を当てます。的中率が高く、初心者の方にもおすすめです。
- 馬連:1着と2着になる2頭を順不同で当てます。バランスの良い券種です。
- ワイド:選んだ2頭が3着以内に入れば的中です。比較的当たりやすいタイプです。
- 馬単・三連複・三連単:的中が難しい分、配当が高くなる券種です。上級者向きといえます。
馬券の種類によって的中率も変わります。
たとえば、馬単は18頭立てのレースで的中率が0.3〜0.4%ほど、馬連は約0.6〜0.7%といわれています。
つまり、配当が高い券ほど当たりにくくなる傾向があります。

最新データで見る平均配当(2020〜2024年)
最近のデータから見る、券種別の平均配当額は次の通りです。
券種 | 平均配当(円) |
---|---|
単勝 | 約979円 |
複勝 | 約335円 |
馬連 | 約5,356円 |
ワイド | 約1,881円 |
馬単 | 約10,638円 |
三連複 | 約20,188円 |
三連単 | 約126,489円 |
この表を見ると、難易度が上がるほど配当が大きくなっていることがわかります。
また、2024年には三連単で866万円を超える高額配当が出たレースもありました。
夢がありますが、冷静にリスクとのバランスを考えることも大切です。
的中率と回収率で『数字の意味』を知る
的中率の平均を把握しましょう
競馬の的中率(予想が当たる確率)は、おおむね20%前後といわれています。
つまり、5レース買って1~2レース当たれば上出来というイメージです。
また、1番人気馬の複勝率は約64%前後とされており、人気馬を軸にする戦略も悪くありません。
ただし、「人気=勝つ」とは限らない点に注意が必要です。
回収率を意識することが大切です
競馬では「的中率」だけでなく「回収率」も意識しましょう。
的中が多くても、回収率が100%を下回れば結果的に損をしてしまいます。
実際、一般的な競馬ファンの平均回収率は70〜80%前後といわれています。
この数字を少しずつ100%に近づけることが、長く楽しみながら上達するコツです。
出典:カンテレ競馬【公式】