大相撲 34年ぶりロンドン公演 – 海外巡業は18年ぶり – アルバートホールが土俵になる時

SNOW

2025-10-12


祭壇のような屋根の下で白い塩が舞い、力士たちが神聖な儀式を行う姿。

観客が息をのむ静寂の瞬間が訪れます。

2025年10月15日から19日まで、英国の地で“国技の真髄”が披露される予定です。

この記事では、公演の最新情報や見どころ、そしてその意義について丁寧にご紹介します。

公演の基本情報と歴史的復活

ロンドン公演は、2025年10月15日(水)から19日(日)までの5日間にわたり、ロイヤル・アルバート・ホールで開催されます。

この開催は1991年以来、実に34年ぶりのロンドン公演であり、相撲協会にとっても歴史的な一歩となります。

主催には日本相撲協会、運営にはロイヤル・アルバート・ホールやアスコナス・ホルトが携わっています。

また、公式ファンクラブによる観戦ツアーも用意され、抽選制で限定人数のみが参加できる形式となっています。

単なる興行ではなく、日本文化を世界に発信する意図が強く感じられます。


見どころと演出要素

伝統と格式の融合

  • クラシック音楽の殿堂として知られるロイヤル・アルバート・ホールに本物の土俵を再現。
  • 土俵の土や砂、櫓(やぐら)屋根、行司や呼出しの衣装など、日本の伝統を忠実に再現した演出。

力士たちの取組と儀式

  • 幕内クラスの力士が出場する取組が連日行われる予定です。
  • 土俵入りや塩まきなど、神聖な儀式も観客に披露されます。
  • 1日あたり20番前後の取組が行われる見込みで、海外の観客にとっては初めて目にする光景となります。

これらは単なるショーではなく、相撲という文化そのものを体験してもらう構成になっています。


出発・ツアー・チケット

最新のニュースによると、2025年10月11日に日本相撲協会の一行が羽田空港から出発しました。

八角理事長をはじめ、横綱・大の里関など約120人規模で現地入りするとのことです。

チケットは2025年3月に先行販売が行われ、一般販売も好調に推移。

ファンクラブ限定の観戦ツアーは3泊5日で約72万円と高額ながら、申し込みが殺到しました。

また、一部では転売サイトでの取引も確認されており、注目度の高さがうかがえます。

観光と文化体験を組み合わせたこのスタイルは、まさに“相撲ツーリズム”の新しい形といえます。


出典:テレビ朝日スポーツ【公式】